2017/10/26(木)MTG(えむてぃーじー)...少し昔のはなしです。

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なぜに11月...

日が決まっていたから仕方がないのですが...。けれど、どうして今日に限って恐るべき低気圧が来たのでしょうか。だいたい11月とかの寒い時期じゃなくて、もっと暑い時期にだってできたことなのです。低気圧が来て実感したのは湖の水面がすごく持ち上がることでした。いつもは膝ぐらいの水深なのに今日はヘソの上辺りまでの水深になっていました。この絶妙な水深は胴長の限界にかなり近いのです。さらに大きい湖には長周期的な波があることを,そのとき身をもって体験しました。後で調べたらそれ静振(せいし)というもので,洗面器の水面が揺れるような長周期の水位の変動だそうです。それで、さっきまでギリギリだった胴長の喫水線はもはや水面下。そうすると冷たい水が一気に胴長に侵入します。11月の大きい湖(日本海側)の水はやたらと冷たいですよ(パなく)。かなりの窮地です。

救世主MTG(えむてぃーじー)

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そんな窮状を救ってくれたのは、ベニア板に穴4つ。その名はMTG(えむてぃーじー)。何をしていたかと言いますと、実験装置の組み立てで、湖の沖に単管パイプを打ち込む作業でした。ちょっと考えたんです。単管パイプを組んで立方体を作る方法を。単管パイプの接続には直交クランプを使いますが,単管パイプが垂直かつ等間隔で設置されることが前提条件になります。単管パイプが斜めだったり等間隔でなかったりすると、直交クランプで固定できなくなってしまいます。自在クランプという手もありますが、それじゃゆらゆらして強度が出ないかと思います。波も強いですからね。ならば,やはり垂直等間隔です。その場合、水底のどこに単管パイプを打ち込むか,それに全てがかかっています。逆に言えば,これさえ間違わなければあとは何とでもなります。しかし,水底に目印をつけたりすることはできないですから,ちょっとここは悩むところです。それで,MTGの凄いのは,そんな小難しいことを考えなくて済むこです。手順はこうです。

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