2018/03/19(月)浮島型カメ捕獲装置(かめぽちゃ)によるカメ捕獲の目的を整理します 

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2016年から取り扱いを開始した浮島型カメ捕獲装置(かめぽちゃ)
お陰様でかめぽちゃの活躍の場が少しずつ増えてきました。

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これまで採取されたカメ類は以下の7種となります。

・ミシシッピアカミミガメ
・リバークーター
・ペニンシュラクーター
・キタクロコブチズガメ
・ニホンイシガメ
・クサガメ
・スッポン
※当社捕獲実績以外の捕獲データも参照しています。

捕獲実績数としてはミシシッピアカミミガメが圧倒的に多く捕獲されています。

ここではかめぽちゃの利用目的をご紹介します。

【生物の保護】
① 貴重な水生植物(オニバス、ヒツジグサやタヌキモなど)をアカミミガメの食害から守る
ため
② 観光資源であるハスの減少に伴い、減少原因の一つと検討されるアカミミガメ
の食害から守るため
③ 水域に営巣するカルガモのヒナをアカミミガメが食害するため、ヒナが育つまで捕獲し、隔離したい。
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【漁業被害・農業被害】
④ アカミミガメにより、淡水魚類やテナガエビの漁獲量の減少や漁具の破壊が見
られるため捕獲したい。
問い合わせとして、アカミミガメにより、レンコンが傷つき、製品価値が低下し
ているため捕獲したい。
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【調査研究・教育,その他】
⑤ カメ類の研究のため。
⑥ 自然博物館で企画展示をするため。
⑦ 環境教育の一環として、アカミミガメを捕獲し、参加者に見てもらうため。
⑧ 外来種駆除活動の一環として。
⑨ 公共工事における特記事項において外来カメ類の駆除の記載があったため。
⑩ 外来カメ類があまりにもたくさん繁殖し、精神衛生上の苦情(気持ち悪いなど)が来たため。
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このように、浮島型カメ捕獲装置は貴重生物の保護や調査研究や環境教育、農業
漁業被害の軽減、公共工事や調査業務など様々な目的で利用されている事が見て
取れます。

興味のある方はお気軽に問合せ下さい。

【山口・三島】

2018/03/12(月)浮島型カメ捕獲装置(かめぽちゃ)による捕獲業務を開始しました。 

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当社では浮島型カメ捕獲装置(かめぽちゃ)を使って、
アカミミガメを中心とした外来カメ類の捕獲業務を開始しました。

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かめぽちゃは、カメの習性である甲羅干しを利用した捕獲装置で、
もんどり罠と違い、餌は必要なく、長期間設置したまま捕獲し続けることのできる装置です。
また生け捕りできるため回収してから在来種と外来種に区別でき、
対象種だけを捕獲駆除することができます。

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また、池の水を抜かなくてともカメを捕獲できるため、カメを題材とした環境教育イベントにも活躍しています。

雨が降る度に気温が上がり、春めいてきました。
冬眠していた動物たちも少しづつ動き始めているようですね。

【山口・三島】

2018/02/01(木)第6回いきものにぎわい企業活動コンテスト「公益社団法人国土緑化推進機構理事長賞」を受賞しました。

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エスペック株式会社と共同で取り組んでいる「毛原の森づくり活動『宝の山づくり』―京都モデルフォレスト運動」が、第6回いきものにぎわい企業活動コンテストにおいて、「公益社団法人国土緑化推進機構理事長賞」を受賞しました。

いきものにぎわい企業活動コンテストは、2010年「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」を契機に、日本の企業による生物多様性の保全や持続的な利用等の実践活動の広がりを推進することを目的とした表彰制度です。

受賞を頂いた京都府福知山市毛原地区で取り組んでいる「毛原の森づくり活動」は、
京都モデルフォレスト運動の枠組みの中で、企業、行政、地域が連携した里山再生活動です。
エスペックミックは2016年よりこの活動に協力し、在来種の栽培育成技術や自然観察の技術を応用、
「毛原の森に生息する多様な生物」=「お宝」と位置づけ、
従来の里山再生活動に加え、地域協働で展望台の設置や生き物見所マップ、ウォーキングコースの整備に取り組み始めました。

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2007年より多くの方々が地道に続けられた活動がこのような賞に結びつく結果となり、大変光栄です。
今後も継続して活動して参ります。

弊社では在来種苗の栽培育成、各地での樹林や水辺の再生に取り組み、
知見を蓄積してきました。いつも見慣れた企業の森や緑地も、いきものの視点に立つと意外な価値が発見できるかもしれません。
その土地の良さや企業らしさを引き出す生物多様性保全のお手伝いが出来れば幸いです。
お気軽に問合せ下さい。


【吉野・三島】

2018/01/09(火)明けましておめでとうございます。

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遅ばせながら2018年になり最初のブログ更新。
今年の干支は「イヌ」ですね。
なので、以前から疑問に思っていた「イヌ」と名のつく植物について
少し調べてみました。

イヌツゲ、イヌコリヤナギ、イヌタデ、イヌガヤ、イヌビエ・・・
樹木も草本も「イヌ」がつく植物は意外とあります。

名前の由来は、諸説あるようですが、
犬とは無関係なものが多く、似ているが違うという意味の「否(いな)」が
「イヌ」になったようです。

中にはイヌムギなど「犬」の意味をもつものもあります。
人は食べられないが犬が食すものとして「劣る」という意味で使われているようです。

名前の由来を調べてみるもの植物を覚え、身近に感じられる一つですね。
「イヌ」がつく雑草のたねも扱っておりますよ。

本年も宜しくお願い致します!


【山口・三島】

2017/12/08(金)ただ今「萱株苗」出荷準備中です。

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私達の圃場で働いていただいているパートナーさん。
萱株苗の出荷準備を行っています。

たくさんの苗の中から
皆さんに「いい製品をお届けしたい」と、
一つ一つの生育状況を確認しながら、苗を吟味して選抜しています。
しかも速い!まさに熟練技です。

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今年は熊本県でススキの種子を採種しました。
来年度からは熊本県産のススキの萱株苗が提供できるようになります。
是非、治山事業でご活用下さい。


【山口・三島】