2017/11/22(水)【新製品】新 ルートボール・メガ

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確かに需要はありました。しかしφ40cmのススキのポット苗の重量といったら,そりゃぁすさまじいもので,紆余曲折ありまして敢え無く生産中止となりました(詳しくはこちら)。その結果を受け,製品開発会議ではルートボールメガではなススキマットにしよう!となりました。その時は。

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ところがエスペックミックの誇る「新製品開発部」はそんな逆境には負けません。そんなに重いのであれば,そこまで言うのであれば,要は軽くすればいいんでしょ軽くすれば(半ば逆ギレ)。ということで出来上がったのが「新ルートボール・メガ」です!サイズは2回りくらい小さくなってφ27cmです。1番使いやすいサイズですね!
...「どれ,見せてもらおうじゃないか,新ルートボール・メガとやらの実力を...。それなりに重いんでしょう?」「いやいや、見てくださいこの軽さ!」「お,おおお!軽い!軽い!軽い!片手で持てる!」「それだけじゃないんです。今、ルートボールメガを購入すると、なんとルートボールメガがもう一つ...」「ついてきません」。
 
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チカラシバ
現時点で在庫は50pot程度です。お早めにお求めください。また,ススキとは別にチカラシバもあります。ご検討ください。

【木村保夫】

2017/11/06(月)MZU(えむぜっとゆー)

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座布団の再発明

「私たちは電話を再発明しました。」とは,あのスティーブ・ジョブスによる,あまりにも有名な言葉です。いやいや,別段,対抗意識を燃やしているわけではないのですが(ごごごごご....),私たちだって座布団を再発明してしまいました。しかも草生えてるし(← 相変わらず意味不明)。

MZU(えむぜっとゆー)とは何か

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多分,このブログを続けて読んでいる方は薄々お気づきかと思います。またどうしようも無い内容だろうと...。はい。もう最初から説明しますね。MZUとは Matsuoka Zabuton Unit (松岡・座布団・ユニット)の省略です。今から説明しますね。私たちだって闇雲に謎の製品を開発している訳ではありまえせん(やや怪しいけれど)。新しい製品の開発はお客様の課題を解決するためです。今回は,東京駅の八重洲グランルーフで開催された「トーキョー駅 de ナツあそび」 に原っぱステージを設置しましたが,周囲にチガヤを中心とした草地を配置しました。その植生基盤がMZUです!

開発秘話

開発課題は色々とありましたが,まずは軽量であること,そして,運搬が容易であること,さらに土壌が流れ出さないこと,などなどなどでした。

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2017/10/26(木)MTG(えむてぃーじー)...少し昔のはなしです。

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なぜに11月...

日が決まっていたから仕方がないのですが...。けれど、どうして今日に限って恐るべき低気圧が来たのでしょうか。だいたい11月とかの寒い時期じゃなくて、もっと暑い時期にだってできたことなのです。低気圧が来て実感したのは湖の水面がすごく持ち上がることでした。いつもは膝ぐらいの水深なのに今日はヘソの上辺りまでの水深になっていました。この絶妙な水深は胴長の限界にかなり近いのです。さらに大きい湖には長周期的な波があることを,そのとき身をもって体験しました。後で調べたらそれ静振(せいし)というもので,洗面器の水面が揺れるような長周期の水位の変動だそうです。それで、さっきまでギリギリだった胴長の喫水線はもはや水面下。そうすると冷たい水が一気に胴長に侵入します。11月の大きい湖(日本海側)の水はやたらと冷たいですよ(パなく)。かなりの窮地です。

救世主MTG(えむてぃーじー)

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そんな窮状を救ってくれたのは、ベニア板に穴4つ。その名はMTG(えむてぃーじー)。何をしていたかと言いますと、実験装置の組み立てで、湖の沖に単管パイプを打ち込む作業でした。ちょっと考えたんです。単管パイプを組んで立方体を作る方法を。単管パイプの接続には直交クランプを使いますが,単管パイプが垂直かつ等間隔で設置されることが前提条件になります。単管パイプが斜めだったり等間隔でなかったりすると、直交クランプで固定できなくなってしまいます。自在クランプという手もありますが、それじゃゆらゆらして強度が出ないかと思います。波も強いですからね。ならば,やはり垂直等間隔です。その場合、水底のどこに単管パイプを打ち込むか,それに全てがかかっています。逆に言えば,これさえ間違わなければあとは何とでもなります。しかし,水底に目印をつけたりすることはできないですから,ちょっとここは悩むところです。それで,MTGの凄いのは,そんな小難しいことを考えなくて済むこです。手順はこうです。

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2017/09/08(金)【新製品】 リアル天然芝

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先日,東京駅の八重洲グランルーフで「トーキョー駅 de ナツあそび」というイベントが行われました。このイベントで在来種を用いた原っぱステージを設置することになったのですが、芝生の範囲は人が乗っても大丈夫な強度、薄層であること、泥の流出が(あまり)ないことが要求されました。準備期間の限られたなか,これらの課題を解決すべく,しばし頭を悩ませることになりました。

ある日ホームセンターをぷらぷらしていると、「リアル人工芝」なる商品を見つけました。これがとても良くできた製品で、まるで本物の芝生でした。一般に販売されている張芝はサイズが小さく、そのまま敷設したのでは、動いたり泥汚れが生じたりします。リアル人工芝の構造を張芝にも適用すれば課題を解決できそうです。それで,張芝に強度のあるなんらかのシートを裏打ちすることとしました。
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こうすることで幅37cmx長1.37m、厚さ約2cmのカーペット状の芝生製品が誕生しました。その名も「リアル天然芝」(じゃーん!!)。現場にすぐに設置できて強度と保水性があります。あっという間に芝生広場が完成します。イベントで一時的に芝生広場をつくりたい時にはとても便利に使えると思います。流石はエスペックミックの新製品開発部!毎回,期待の斜め上を行く(謎の)製品を速やかに作ってくれます(やる時にはやるね)。

ご要望があれば商品化致します!
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....「いや....おかしくはないと思いますよ。実際に使用されている芝は本物のですから。リアル人工芝に対してはリアル天然芝でしょ。」「じゃリアルじゃない芝は?」「そりゃ人工芝ですよ(何言ってんですかまったく)。」「それじゃリアルな芝は?」「リアル天然芝。」←.....。商品化したら名前は変えますね。

【追記】2017/9/15 完売いたしました!ありがとうございました。

【木村保夫】