2008/06/12(木)大阪府 今城塚古墳整備工事 チガヤによる墳丘法面緑化 ~史跡公園内における在来種緑化~

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大阪府高槻市にある今城塚古墳は古墳時代後期の6世紀前半に築造された前方後円墳(三島野古墳群に属する)で,淀川流域では最大規模の墳墓として知られて います。高槻市は7ヵ年の歳月をかけて荒廃した墳丘の復元事業に取り組み,2011年4月に史跡公園として整備・一般公開するに至りました。

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2008/03/11(火)大阪府 羽鷹池公園整備事業 ~クズ・セイタカアワダチソウ群落からチガヤ群落に~

[2009/05/25]
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さて出穂の時期です。現場に足を運んでみると・・・・写真の通りの風景が目に飛び込んできました。ばらつきはありますが、チガヤは元気いっぱいです。かわいい白い穂をふわっと風になびかせ、私を迎えてくれました。もちろん去年せっせと除草にいそしんだセイタカアワダチソウやコセンダングサ、ネズミムギ等もまだまだ見られます。ただここまでの状況にもってくる事が出来れば、今後は適期の刈取管理作業のみでチガヤ群落の維持は可能です。まばらに植えたカワラナデシコも可憐で控えめな花を咲かせていました。羽鷹池の護岸にどこか懐かしい風景が戻ってきたような気がします。

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2008/02/01(金)兵庫県 たつの市原西池水辺整備事業 ~ため池の水生植物群落とチガヤ群落~

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近年、農地の宅地化が進み、埋め立てなどで多くのため池が姿を消している中で、この原西池ではかつて水草が生え、昆虫や水鳥のすみかとして豊かで多様な自然を持ち、人々の生活と密接にかかわってきた昔 ながらの「ため池」の再生と地域住民の憩いの場としての機能を持たせた公園整備(散策路やベンチや芝生広場)とが併せて実施されました。市が掲げた旗は 「自然環境、生態系の保全」「地域の憩い場づくり」です。


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2008/01/28(月)兵庫県 加古川護岸法面緑化事業 ~河川堤防法面におけるチガヤ群落整備に向けて~

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加古川の中流域にあたるここ兵庫県西脇地域は平成16年の台風23号により甚大な被害がもたらされた地域で、同年中に河川激甚災害対策特別緊急事業に指定され、平成17年から継続して河床掘削や堤防強化及び嵩上工事が進行中です。
堤防法面は図らずも工事後瞬く間に帰化植物やツル性植物に覆われてしまうといったケースが珍しくありませんが、ここ加古川の堤防法面でもそのような状況が至るところで見られます。
そんな中、堤体工事が竣工済みの一部区間においてチガヤを主体とした在来草本群落の整備への取組みが始まっています。そこで今回は2008年3月に施工したばかりのチガヤマットにスポットをあてて現場のご紹介させていただきます。

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