2010/09/15(水)大阪府 JAいずみの農産物直売所「愛彩ランド」調整池水辺緑化~在来の水生植物群落による水辺の修景~

190130_030.jpg


JAいずみの農産物直売所「愛彩ランド」(大阪府岸和田市)が平成23年4月5日にオープンし、連日賑わいをみせています。農家の方々が愛情をもって育て た安全・安心・新鮮な農産物が彩り豊かに並べられ、農を通して地域の人々がふれ合い、心の安らぎを感じられる施設として建設された当直売所施設の敷地内に は約1500㎡の水面積を誇る大型の調整池が併せて整備されました。そして、この調整池を修景池として、また水辺の生き物の生息場所として機能させるた め、池の全周囲に渡って水生植物群落を創出させる事になりました。

続きを読む

2008/03/01(土)兵庫県 加古川流域沢部地区農業用ため池改修事業 ~ヨシ群落整備による護岸・水際の浸食防止~

190125_003.jpg


  日本有数のため池密集地として知られる兵庫県。その兵庫県中央部のやや南、加古川流域に位置する加東市沢部(旧加東郡社町)の農業用ため池で平成20年3月から水際のヨシ群落整備による護岸補修の取組みが行なわれています。特徴的なのは、「護岸の補修・補強」が当事業の主目的で、ヨシ群落の整備はあくまでもその「手段」として採用されているという事です。絶えず流水条件にさらされている河川でなく、止水域であるため池においても風による波浪や水位変動等の影響で水際部の土壌浸食は発生します。そこで、池底から満水位(FWL)まではコンクリートブロックで保護するというのがごく一般的なため池の護岸工法ですが、池の管理・補修に携わられている地元の方が、「密に育ったヨシの葉茎は消波の役割を備え、ヨシの強健な根系は高い土壌緊縛能力を有しているので、良好なヨシ群落を整備すれば水際部の護岸浸食は十分に防ぐ事が出来る」と強く訴え、沢部地域活動協議会組織の下で「ヨシ群落整備による護岸補修・補強」の取組みが始まりました。€

続きを読む

2002/02/01(金)福島県 鹿島池 ~ため池のオアシス化~

人工的要素の強いため池を貯水利用のみにとどまらず、親水的利用及び自然生態的なゾーンとして改修整備を行なった事例です。水際への植生導入は、水域と陸域との連続性、つまりエコトーン(移行帯)を形成させる上で非常に有効な手段と考えます。また親水目的ということで当池では水際を自然石と水生植物の組合せで構成し、柔らかい光景の創出を目指しました。


181113_003.jpg
  
181113_004.jpg

181113_005.jpg
  
181113_006.jpg

181113_007.jpg
  
181113_008.jpg

竣工直後(2002年2月)     竣工後3ヶ月経過(2002年5月)

続きを読む