2024/04/09(火)現場採取の萱株の代替品となるススキ苗(萱株苗)

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 埼玉県の林道法面や治山の現場で丸太筋工等に利用されている現場採取の萱株(かやかぶ)の代替品として、萱株苗(かやかぶなえ)を導入しました。萱株苗(かやかぶなえ)はススキやチカラシバの種子から育成させた小さな軽量のセル苗(φ2cm)です。萱株苗を利用することで、従来の萱株の採取、株分け、運搬作業に掛かる人工や作業手間を省くことができ、全体の工期短縮につながることが期待できます。

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2024/04/04(木)林道法面におけるシカ食害対策の緑化(埼玉県内の事例)

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シカ(鹿)生息地における現状と課題

 これまで、神奈川県内のシカ(鹿)食害地における緑化事例をご紹介してきましたが、近隣の埼玉県でも同様にシカの食害により植生が衰退している状況が確認されています。植生が衰退して裸地化した箇所は、降雨によって土壌浸食が起こっており、自生する樹木の根が露出している箇所が見受けられます。このような場所では、林道への倒木や土砂崩れ等の災害が発生する可能性があり、これらを事前に防ぐためにもシカ(鹿)生息地において、まずは法面等を早期に緑化し、土壌浸食を防止させる必要があります。
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シカ食害により衰退した植生(埼玉県内)
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土壌浸食が起こり樹木の根が露出した状況

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2024/03/20(水)林道法面におけるシカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その2)

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シカ(鹿)生息地における現状と課題

 シカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その1)でご紹介しましたように、神奈川県内のシカ(鹿)生息地では、シカの食害により植生が衰退し裸地化した状況が確認されています。林内に残っている植生としてはアセビやシダ類などが点在しているだけで、裸地化した箇所がシカに踏み荒らされて崩れたり、降雨によって土壌浸食が起こったりしています。さらに、林内は日陰条件であるため、このような場所で生育する植生はかなり限定されてきます。
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裸地化した法面が崩れた状況
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裸地した林内。日当たりは悪く日陰条件である。

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2023/11/23(木)林道法面におけるシカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その1)

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シカ(鹿)生息地における現状と課題

 神奈川県内のシカ(鹿)生息地では、シカの食害により植生が衰退し裸地化した状況が確認されています。裸地化した箇所がシカに踏み荒らされて崩れたり、さらに降雨によって土壌浸食が起こったりしており、林道に土壌が流出した箇所も見受けられます。実際に土砂崩れの被害を受けた民家の裏山を観察させて頂くと、シカの食害により下層の植生無くなってしまい、土壌浸食が至る所で起こっている状況でした。土砂崩れ等の大規模な災害を事前に防ぐためにも、まずは法面等を早期に緑化し、土壌浸食を防止させる必要があります。
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シカ食害により衰退しつつある植生
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土砂崩れの被害を受けた民家の裏山の状況

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2021/09/22(水)マンション外構を国内産在来種で緑化しました

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埼玉県和光市の某マンションの外構に在来種で緑化マットを導入して頂きました。

在来種で緑化マットは、日本国内で採取あるいは生産した在来種の種子を用いた切土法面用の植生マットです。国内産のメヒシバ、カゼクサ、チカラシバの在来種の種子が配合されています。本現場では、ワラシバタイプ(生分解性)をご利用頂きました。基盤は生分解性のため、徐々に分解し自然にかえります。
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マットの設置方法は容易で、1)法面の雑草や石等の除去と整地、2)在来種で緑化マットの敷設、3)止杭とアンカーピンの打ち込み で作業が完了します。
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また緑化後の状況を報告したいと思います。
ご興味のある方は是非お問い合せ下さい。

【2021年9月22日 東建介】




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 その後、現場状況を確認してきました。およそ1年後の2022年8月下旬の状況です。多年草であるカゼクサやチカラシバが繁茂し、十分に法面が緑化されている状況が確認されました。マンション外構の緑化としては、一般的な園芸種等によって緑化されることが多いですが、本現場のように自然な草地をつくりたい場合、今回の在来種で緑化マットを利用した緑化方法も良いかもしれませんね。

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施工後およそ1年の状況
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多年草は株状に大きく成長して行く


 在来種で緑化マットやシートなどの国内産在来種種子を用いた緑化実績が増えてきていますので、ご興味のある方は是非弊社までお問合せください

【2022年8月30日 東建介】
【電話】03-5643-0305
【メール】k-azuma@especmic.co.jp