2011/03/25(金)兵庫県 加古川水系東条川親水公園 やすらぎの景観づくり事業 ~多自然川づくり 出水に耐えたツルヨシ群落~

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東条川は兵庫県篠山市の黒石ダム三田市の大川瀬ダムを経て加東市、小野市内を抜けて加古川に合流する一級河川で、地元の方々には「母なる川」として親しま れる川です。しかしながら台風や集中豪雨による氾濫で度々沿川の家屋が甚大な浸水被害を受けてきた歴史もある川で、「水に親しむと共に、地域の防災への意 識を高める公園づくり」を掲げて当親水公園整備事業は進められました。

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2009/04/21(火)兵庫県 加古川市兎ヶ池ため池改修工事事業 ~地元住民による地域性種苗(チガヤ)の植栽と堤体緑化~

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兵庫県の東播磨地域では水辺を活かした新しいふるさとづくり「いなみのため池ミュージアム」が展開されています。行政と地域住民の参画と協働のもと、貴重な水辺空間をより素晴らしい姿で次代へ引き継いでいく事を目的に様々な活動に取り組んでおり、その活動の一環として加古川市志方町西牧にある兔ヶ池の改修 工事と併せた、堤体法面へのチガヤ苗の植栽会が平成21年3月22日に開催されました。

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2008/03/01(土)兵庫県 加古川流域沢部地区農業用ため池改修事業 ~ヨシ群落整備による護岸・水際の浸食防止~

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  日本有数のため池密集地として知られる兵庫県。その兵庫県中央部のやや南、加古川流域に位置する加東市沢部(旧加東郡社町)の農業用ため池で平成20年3月から水際のヨシ群落整備による護岸補修の取組みが行なわれています。特徴的なのは、「護岸の補修・補強」が当事業の主目的で、ヨシ群落の整備はあくまでもその「手段」として採用されているという事です。絶えず流水条件にさらされている河川でなく、止水域であるため池においても風による波浪や水位変動等の影響で水際部の土壌浸食は発生します。そこで、池底から満水位(FWL)まではコンクリートブロックで保護するというのがごく一般的なため池の護岸工法ですが、池の管理・補修に携わられている地元の方が、「密に育ったヨシの葉茎は消波の役割を備え、ヨシの強健な根系は高い土壌緊縛能力を有しているので、良好なヨシ群落を整備すれば水際部の護岸浸食は十分に防ぐ事が出来る」と強く訴え、沢部地域活動協議会組織の下で「ヨシ群落整備による護岸補修・補強」の取組みが始まりました。€

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2008/03/01(土)兵庫県 昆陽池ヨシ原整備事業 ~ヨシ群落の整備とヌートリア対策~

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関西屈指の渡り鳥の飛来地、「野鳥の楽園」として知られる兵庫県伊丹市の昆陽池(こやいけ)。
都市部のため池としては広大な面積(12.5ha)を誇るこの昆陽池は、外来生物法で特定外来生物に指定されているナガエツルノゲイトウ等帰化植物の繁殖 やヌートリアによる水辺の植物の食害被害、富栄養化等様々な問題を抱えています。そんな中、現在伊丹市及びこの昆陽池の環境保全と再生に取り組む市民団体「伊丹の自然を守り育てる会」により池内の一区画においてヨシ群落整備の試みが行なわれています。

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