オギマット
(おぎまっと)

オギ(Miscanthus sacchariflorus)は湿った土地に群落をつくる
大型のイネ科の多年生草本です。



高水敷の緑化

 河川や湖沼の工事を行った際,自然を再生するために水生植物を使って水際の緑化が行われています。一方,堤防法面は張芝やチガヤによって緑化が行われています。しかし,高水敷はほとんど緑化が行われていません。いずれ何かしらの植物が定着するのでそこまで緑化の意識がなかったのかもしれませんし,高水敷を緑化するための植物材料がなかったのも事実です。しかし,放置しておくとネズミムギやオオブタクサなどの外来種が群落を形成する可能性もあるため,あらかじめ何らかの植物を植栽しておくことが大切です。出水でしばしば冠水する高水敷では,湿地に群落を形成するオギの植栽が適しています。
オギマットはオギを薄層のヤシ繊維基盤に植栽育成したマット状苗です。あらかじめ植物が育成されており,裏面にはオギの根茎が充実しているため,速やかにオギ群落を創出することができます。

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オギマット especmic


生き物の生息場所

オギ群落 especmic
 ヨシ,オギ群落には様々な生き物が暮らします。オオヨシキリやカヤネズミなどはヨシやオギで巣をつくります。施工後すぐにこうしたヨシ,オギ群落を修復したい場合にオギマットの設置は大きな効果を期待することができます。11月頃に現場で種子を採集すれば,翌年の秋にはオギマットを納品することができますから,現地の植物をつかったオギマットの生産も可能です。


オギとススキ

 素人目にはオギとススキの区別がつかないことが多いかもしれません。ススキが荒れ地や法面などに生育しているのに対し,オギは河川などのやや湿った土地に生育しています。ススキが株立ちになるのに対してオギは株立ちにはなりません。ススキの穂が黄色い色をしているのに対し,オギの穂は白っぽい色をしています。ススキには禾(のぎ)があるのに対し,オギには禾はありません。などの特徴から区別することができます。

トップ画像の説明 especmic オギ:地下茎で増えるため群落をつくる。
画像の説明 especmic ススキ:株立ちとなる。



仕様


  • ・薄層のヤシ繊維基盤にオギを植えつけ育成させた、張芝状の緑化資材です。
  • ・広い面積を充実したオギマットで覆うことで、水際や法面を保護し、河岸や湖岸を浸食から守ることが可能です。
  • ・オギマットに使用される植物は地域在来の種子から生産・製品化するシステムをとっています。そのため、より風土になじんだ景観を形成することができます。※1
  • ・植栽当初から良好に生育することで、その他の雑草や外来植物(セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサなど)の侵入を抑制します。
※1 植物の生育は育成期間やその年の気候条件によって異なります。また、それぞれの地域の植物によっても生育に違いが生じます。そのため、植生の生育の程度には、ある程度ばらつきが生じます。あらかじめご了承下さい。

製品の仕様


型式 形状 基盤材料
MSM-1000 幅1.0m×長さ1.0m(±10cm) ヤシ繊維 + ポリプロピレンネット
MSM-2000 幅1.0m×長さ2.0m(±10cm) ヤシ繊維 + ポリプロピレンネット
使用条件:張芝に準じます

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