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住宅地の防災の森づくり ~JA共済ふるさとの森づくり (兵庫県播磨町)~

植えた当初は50cmそこそこの苗木ですが、5年も経てば厚みのある小さな森へと成長します。

小さな取り組みが後々、万が一の地震や火事などの災害への備えになります。
その万が一が起きて欲しくはないですが、私達にできる限りの備えは必要です。

共済事業を手がけられるJA共済さんが森づくりに取り組まれることは非常に意義深いと思います。

 

[吉野知明 (問合先)e-mail: t-yoshino@especmic.co.jp


[2015/7/1]

植栽5年後の様子 植栽10年後の様子

植栽から早いもので10年が経ちました。
2005年に植栽されたこの森には、街の防災・減災を担うみどりの壁としての働きが期待されています。
1995年に発生した阪神・淡路大震災では地震後に発生した火事により多くの人命が失われました。
街中に残された緑が火事の延焼を止める機能がよく知られるようになりました。
その時の反省を期に作られた森は、樹高8m以上に育っており、
これであれば、立派なみどりの壁として機能するでしょう。

震災から20年、街に住む人も次第に入れ替わり、
若い世代を中心に悲劇は過去のものとなりつつあるのではないでしょうか。
反省をもって作られた森を風化させずに永く存続させていただきたいものです。

[吉野知明 (問合先)e-mail: t-yoshino@especmic.co.jp


[2007/4/30]

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植栽から約2年後の様子 植栽から約半年後の様子 人の背丈を越えるまで成長したアラカシ

播磨町の植栽地は約2年が経とうとしています.
植栽後半年の様子と比較すると,敷き詰めていた藁が見えなくなるくらいに枝葉が茂っていることがわかります.
厚く敷き詰めていた藁は,徐々に分解し土に返り始めています.
草木の茂り始める4月末,カラスノエンドウやノゲシといった草が茂りはじめていましたが,樹木も旺盛に成長を始めています.
アラカシの成長のよいものでは人の背丈を越え,2mを超えるものも見られまし

[吉野]


[2006/12/31]

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記念の名前版も隠れるくらいに苗木が生長 樹高は150cm程度.小さいながらも森の風格がただよいはじめている. 植栽から1年半.1年前の記録に比べると緑が濃い.
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彩りを添える林縁の低木植栽(マユミ) 彩りを添える林縁の低木植栽(クチナシ) 彩りを添える林縁の低木植栽(カンツバキ)

植栽から約1年と半年が経ちました.
タブノキやスダジイ,アラカシといった高木性の樹種は樹高160cm,モチノキやネズミモチといった亜高木(中木)も樹高100cmほどに育っていました.
植栽したときは50cm程度だった苗が1年半で2倍~3倍の高さになりました.
これまでの記録写真と比べても(↓),植栽地の敷き藁が見えない程度にまで木々の葉が茂って来た事がわかります.
もう,森の風格が漂い始めたといってもよいかもしれません.
さて,植栽地の周辺にはカンツバキやクチナシといった低木を植栽しました.
常緑樹の緑の中に,クチナシの果実の橙色,マユミの果実やカンツバキの花の桃色,ムラサキシキブの紫色が点在し,冬に彩りを添えています.

[吉野]


[2006/7/11]

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植栽から1年後の様子(6月1日撮影). 周辺の除草を行いました. 植栽から1年が経ち,緑が濃いくなってきました.

早いもので,植栽から1年が経過します。
苗木の成長は順調で徐々に緑が濃いくなってきました。
植栽マウンドの周辺の斜面はすっかりイタドリやセイタカアワダチソウ,ヤブカラシの草本群落に変わってしまいました。
自然の再生力とは逞しいものです。
半日かけて除草を行うと,隠れていた木橋が姿をあらわしました。
やはり,手入れされた植栽地の方がすがすがしいですね。

[吉野]


[2005/12/31]

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植栽地は黄瀬川に面しています。 植栽後半年が経ちました。 冬枯れにトベラやシャリンバイの緑が鮮やか

今日は大晦日です。
今回は、すこし遠くから植栽地を撮影してみました。
植栽地は、黄瀬川(喜瀬川)に面していますが、なんとも殺風景な風景です。
でも、数年後には、ここに緑のかたまりができていることでしょう。
そのようなことを期待しつつシャッターを切りました。
植栽地は落葉樹が葉を落としていることもあって、すこし寂しい感じを受けましたが、下の7月と比べるとすこし伸びていますね。

[吉野]


[2005/7/23]

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植栽から1ヶ月が経過。 当然、まだまだ人の背丈には届かない。 イタドリが茂り始めていました。

植樹祭から1ヶ月後、植栽地の状況を見に行きました。
瀬戸内は雨の少ない気候なので、無事育っているか気になっていましたが、無事に成長していました。
斜面にはイタドリが茂りはじめていましたが、マウンドには目立った草も無く、一安心でした。

[吉野]


[2005/6/18] 植樹祭当日

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マスコット 植樹祭 植樹祭の縁の下の力持ち

いよいよ植樹祭当日。
植樹祭にはきのみ、このみも駆けつけました。
天気にも恵まれ、1時間あまりの間に1500本、36種類の樹木が植えられました。
無事に育ってもらいたいものです。

木々を育てるためには土が大事。
この植樹祭の成功の陰には、JA共済の皆さんの努力がありました。お疲れ様でした!

兵庫県といえば、10年前の阪神・淡路大震災を思い起こします。
黒煙を上げる街並みや崩れた高速道路・・・快適な生活も、万が一の自然災害には脆弱なものです。そのような中で、火事の延焼を防ぎ、崩れる住宅を支えたのは街に残された樹林でした。
住宅地の一角にこのような森をつくることは、万が一を考えた時、きっと隠れた力を発揮してくれることでしょう。

[吉野]


[2005/6/3-17] 施工前~植樹祭準備 

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6月3日 元は雑草の茂る空き地でした。奥に五重塔が見えます。 6月6日 樹木の根が十分に伸張するように土をしっかりと起こして、基盤作り。 6月11日客土を敷き均します。
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6月13日土が崩れないように土留めの丸太を周囲に配置。 6月16日土壌改良材を混ぜ合わせ、土づくり。周辺にはチップを撒き、雑草繁茂を抑えます。 6月17日苗とマルチング用の稲ワラを配置 準備完了です!

「JA共済ふるさとの森づくり」第1回植樹祭は、兵庫県加古郡播磨町の住宅地に隣接した「空き地」でした。
日本の空き地は裸地のままでは無く、ほったらかすと草が生えてきます。
日本の自然は偉大ですね。
しかし、この場所が自然の力で森に帰っていくかというと、どうでしょうか?.
住宅や農耕地の広がる播磨平野では、もう、自然の力で森は戻ってこないかもしれません。

街に森を取り戻すには、人が手を貸す必要があります。
そこで一番大事なのは「土作り」です。
街の土は固いので十分にほぐし、樹木が成長するためのマウンドを作ります。
前日には苗と水、マルチング用のワラを準備していざ植樹祭へ

[吉野]

概要

植栽日時 2005年6月18日
植栽面積 280㎡
植栽数量 36種類 1,500本ほど
 事業主体 JA共済連兵庫

 

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