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個人宅裏山の森づくり ~ 神奈川県 平塚市個人邸 ~

都市化の波の中で古くから守られてきた「母屋の裏山」が失われつつあります。
里山の風景の中で民家の後背林として昔から家屋を守ってきた森です。
個人の住宅でも森を再生することは可能です。
そんな試みをご覧下さい。

 

[高野義智 (問合先)e-mail: y-takano@especmic.co.jp


[2014/12/25]

神奈川県平塚市は横浜市のベッドタウンとして、近年都市化が進んでいます。
古くからの里山風景が失われつつあります。
今回のお客様も工事で裏山の木がたくさん伐られました。
明るくなった斜面は雑草が繁茂するヤブへと姿を変えました。
斜面には大雨や地震による崩落や滑落の懸念が常につきまといます。
そこで採用いただいたのが「幼苗植栽手法」です。
斜面を安全に保全できる工法である、と言うことだけが理由ではありません。
在来種の木々を用いることで、失われつつあるふるさとの森を創出することができるのです。
また、その土地本来の植物を用いるので最低限の維持管理だけで安定して生態系が循環する森になることができるのです。

現場のすぐ近くにわたしたちがお手伝いした社会福祉法人進和学園の森がありました。この森をご覧いただけたことが「森づくり」を行う決定打となりました。

森づくりは草刈りから始まりました。

斜面はそのままでは大雨で土砂が流出してしまいます。

土留め柵を設置します。

物理性・化学性に優れた、自然林の褐色森林土に負けない良質の土壌ができあがりました。

ご家族、親戚のみなさんやご近所の方々も集まっていただき、植樹会を行いました。
気持ちの良い秋晴れの空の下、1,818本の苗木が植えられました。

かつて母屋の回りを囲んでいた里山の屋敷林は残っていませんが、当時の写真を拝見しました。数年後には瑞々しい若木たちが以前のようなふるさとの森の姿を見せてくれることでしょう。

小さな苗木たちですが、開発の大波の中に屹立する橋頭堡のような森になってくれることを願わずにいられません。

<おまけ画像>

 

 

[高野]

概要

植栽日時 2014年11月15日
植栽面積 404㎡
植栽数量 ポット苗 52種類 1,686本

草本類 132ポット

 事業主体 個人邸

 

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