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<今日のパリコレ> ジェット(手動)
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2014年12月8日

141016_137ジェットといってもジェット機とかジェットコースターとかそういうのじゃない。土木でジェットといえば、水中に杭なんかを打つとき、そのままじゃなかなか刺さらないので、水底に水を吹き付けて穴をあけながら、打ち込んでゆくやつ。全然飛んだりしない。
砂地の水底に杭を打ってみると、途中から下にコンクリートでもあるんじゃないか(あるは徳川埋蔵金の千両箱にでも当たったか)と思うくらい堅くなる。てとてもじゃないけれどそれ以上打つことができない。仕方がないので、スコップで掘ってみると、徳川埋蔵金どころかコンクリートもでてこない。ただただ砂のみである。そこで登場するのがジェットだ。簡易なものはエンジン+水中ポンプでオッケー。今までの苦労が嘘のようにするすると杭が刺さってゆく。まるで魔法だ。

141016_129で、逆に杭を抜く場合だけれど、これもこれでとても大変だ。バックホウでもあれば良いのだが、今回はボートの上。池に突き刺さった杭を引き抜く作業。池底はぷるぷるの有機堆積物が2m近くたまっている。杭を打つときは楽だったけれど、抜くのは人力ではまず無理!ここでもジェットが大活躍だ!が、しかし、今回はエンジンは使えないの。ので、水中ポンプも使えない。かといって、電源もない。考えに考えた。どのくらいの水量がでればジェットとして使えるのか分からなかったけれど、試しなのであまり高価なものを買うのもなんだし。とにかく水に濡れる作業なので電気物はちょっと。ネットサーフィンしてみると、圧縮空気を用いた洗車機のようなものがあった。お値段¥1、700。で、先端のノズルを外してシリコンチューブを付けて、これを測量のポールの先端に固定した。ジェット(手動)完成。
空気を圧縮して(ポンピングという)、水を出してみるとちょろちょろと出るが、いかにも頼りない。まあ、こんなものかな。しかし実際に使ってみるとこれがなかなかよろしい(ポンピングがしんどい)。杭に沿って2mの深さまで水を供給し(ポンピングがしんどい)、周囲に粘着している泥を浮かせる(ポンピングがしんどい)。ある程度周囲が(ポンピングが…)緩くなったら(ポンピ…ング…)、船を視点に梃子を使ってゆっくりと引き抜く。抜けたよ。
まだ、杭は何十本も残っている。とりあえず、この方法で抜けることが分かったので、次回は電動灯油ポンプにしてみよう…。

(2014/12/15 木村保夫)


カテゴリ:コラム, 在来種による緑化



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