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自然環境復元学会で事例発表を行ないました
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2015年2月12日

2015年2月9日東京農工大学で開催された自然環境復元学会で発表を行ないました。

発表タイトルは「高水敷に繁茂するネズミムギの植生導入による抑制対策」

東京都_府中市_自然環境復元学会_150209_003

愛知県江南市の青木川にて平成16年度・平成17年度にかけて実施された委託業務での成果を
県の担当者様と連名で発表させていただきました。

河川改修で作り出された高水敷には、
特別な理由がない限り植生が導入されることはありません。
時間の経過とともに周辺から種子が飛来し、何らかの植生が成立します。

この事例で取り上げる青木川では多自然型川づくりとして
平成14年頃に高水敷と低水路からなる河道に改修されましたが、
その2年後には高水敷にヨーロッパ原産のネズミムギ(Lolium multiflorum)が繁茂することとなりました。
そこでネズミムギが茂るような川ではなく,在来の水辺植物を取り戻そうと、
ネズミムギを抑制し、在来種に置き換えるための試験に取り組みました。

ネズミムギはイネ科花粉症の原因植物のひとつとして知られています。
私もそうですが、イネ科花粉症の方には、河道のほか堤防法面や路傍など
身の回りのあちこちに生えるネズミムギは、大きな悩みの種といえるでしょう。
ここで取り組んだように何か大型の多年生在来植物に置き換えるという手法も、
ネズミムギ抑制には有効な手法だろうと考えております。

ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

なお、この事例の経過の詳細はこちらもご覧ください。
参考リンク:愛知県アオキ川ネズミムギ群落から在来種群落への置換え試験

[吉野知明]


カテゴリ:在来種による緑化



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