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ドイツBGS社に行ってきました 2
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2012年11月12日

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施工から5年ほど経過した現場。写真右側の法面が施工範囲。
ドイツに行くととにかく多いのが風力発電と素堀の水路。風力発電は10年前にはそんなに無かったような木がします。聞いてみると,オーナーは農家の人が多いとのことで,売電による収入は冬の長いドイツの農家にとってはとても良い収入になるとのことでした。
さて,本題の素堀の水路ですが,ドイツにはたくさんあります。日本では片っ端からコンクリート水路に置き換わっていますね。これは台風が来るとか来ないとか気候風土の違いもありますし,気温の違いもありますし,自然に対する哲学の違いもあるかもしれません。できるだけ自然に近いものが良いとの意識があるようです。
写真の水路はもともと法面勾配の緩い水路でした。自転車専用道路を道路に併設したため,水路の法面が凄く急になりました。写真からは工事の状況は伺えませんが,どうやって法面が滑るのを止めるかということが技術的課題になりました。
img00004-2.jpg
施工時の状況。法尻にロックロールが使用されていますね。
法面を止める工法というものは日本にもいくつかありますが,BGS社はこれをφ10cmの生分解性のロールで行いました。合成樹脂などの法枠を使うと,結局法枠が法面の表面に出てきたりちょっとみっともないものとなりがちですが,透水性の生分解性ロールを用いた結果,最終的には植生の根がルートマットを形成して地盤を固定することができました。なかなか良いですね。
ただ,課題も見つかります。どこの場所でも生じる問題なのですが,樹木の下になった場所では植生が育ちにくいというものです。樹木の下になると新たに植生が育ちにくい原因の一つ目は被陰で,二つ目に雨だれがあります。こうした場所については別途植物を変えるなどの対応が必要ですね。BGS社でもこうした事を役所に指摘しているのですが,今後の実施に期待しているとのことでした。
2012/11/12 木村保夫


カテゴリ:在来種による緑化



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