2006/02/22(水)東京都 花畑川

[2006/04/21]
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ベストマンパレット設置ヶ所.
 
 
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ベストマンパレット設置ヶ所.
水際に良好な植物群落が形成された.
     
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ベストマンパレット設置ヶ所.
玉石と植生の組み合わせにより良好な
景観が形成された.


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対照ヶ所.
 
 
 
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対照ヶ所.
植生の定着は無く,表土の流出が
著しい.
     
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対照ヶ所.
表土が流出したままであるため,
玉石が目立つやや荒廃した景観が
維持されている


 施工後およそ1ヶ月後に状況確認のため現場を訪れた.導入した植物は在来種で,日本各地に普通に生育する種類の植物であるアゼスゲとカサスゲとした.写真上段はベストマンパレット設置ヶ所で,下段は対象ヶ所である.ベストマンパレット(植栽済み植生パレット BP800)から成長した植物は良好に成長していることが確認された.設置から僅か1ヶ月後ということで,まだ植物が群落を形成していないため,遠目にはその違いはあまりよく分からない.しかし,写真から明らかなように,ベストマンパレットを設置した箇所では,良好な水辺の景観が形成されつつあることが分かる.一方,対照ヶ所においても一部で植物の定着が認められているが,タガラシ等一部の湿生植物を除き,そのほとんどが陸上植物であった.また,外来種であるネズミムギの生育が卓越していた.不思議なことであるが,外来種による植生が荒廃した景観を形成するのに対し,在来種の水生湿生植物による水際の景観はどこか”ほっとする”ものがある.都市河川において外来種を排除することは技術的,物理的に極めて困難であるが,できるかぎり在来種が優占する川づくりを実践していきたい.

[木村保夫]



[2006/02/22]
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表土が流出してしまった状況.
 
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玉石には異型鉄筋が付いており,
吸出防止を固定している.
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吸出防止シートは,植物が定着できる
特殊な素材が使用されていた.


 花畑川は東京都足立区を流れる水路で,上下流に水門がありそれぞれ中川と綾瀬川に通じている.花畑川は全線を通じて鋼矢板護岸となっており,植生は皆無である.そうした中,桜木橋周辺で植生を創出するために盛土によって植生基盤が造成された.盛土の表面は植物の生育が可能な特殊な吸出防止材によって覆われ,吸出防止材は異型鉄筋が固定された玉石によって固定されていた.現在は玉石が見えてしまっているが,施工直後は玉石の高さまで覆土されいた.しかし,当該地は河川感潮域であったため,干満により水位が上下し,しばらくして表土が流出してしまった状況であった.河川感潮域における植生復元の試みでは多くの現場でこうした技術的課題が生じている.こうした状況に対し,①水際の植生を復元する,②表土の流出を抑える,ことを目的として,ベストマンパレット(植栽済み植生パレット BP800)が適用された.
この現場では,表土が流出してしまっていたものの,特殊な吸出防止材が有効に基盤の流出を防いでおり,表面の特殊繊維が十分に植生基盤として使用できるものであったため,若干の客土の後にベストマンパレットを固定することができた.

[木村保夫]

[2006年2月22日]
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