1997/03/01(土)愛知県 戸田川 ~カゴマット上のヨシ群落の創出~
水際の植生は本来長い年月をかけて形成されていくものです。よって河川改修等により失われた植生は基盤の整備だけでは簡単には取り戻すことは出来ません。 ベストマンシステムは様々な諸言(水位・流速・水質・河床材料等)から、より確実にそしてより早く、植物群落を形成させる方法を提案します。
【カゴマットへの植生導入】
カゴマット上部に設置したベストマンマット(ヨシ)は設置当年度中に活着し、翌年2月の時点では来たる新春の出芽に向けた準備をしています。コンクリートを使用しない護岸工法としてカゴマットの導入は非常に優れています。しかし、カゴマットの設置だけでは、植生定着前の出水による覆土の流出や帰化植物の侵入等により、目的とした植物群落を復元・創出させる事は非常に困難です。植物植栽育成済みであるベストマンマット(パレット)は発達した根系によりカゴマットとの活着を早期に実現させます。
ベストマンシステムはあくまでも植物側の視点に立った上で、河川改修等により失われたヨシ原を始め様々な植生の復元方法をご提案します。
(導入後5ヶ月経過の状況)
[木村保夫]
[1997年3月1日]