2004/05/24(月)大阪府 松尾川 ~ふるさとの川整備事業~

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河川を含めた公園整備事業の一環として松尾川の一区間において低水路が整備されました。
水際にはベストマンシステム工法によりスゲ類を中心にした植生を創出しました。またノハナショウブを点在させるなど景観的な配慮を行なっています。
言うまでもなく、多自然型川づくりにおいては施工後の追跡調査や維持管理が重要な意味を持ちます。下記に施工の手順と共に施工後の状況をご紹介します。
(右写真:植生工直前の状況)


【使用製品名】
植栽済みベストマンロール(BRP303) 大型ルートボール(BC15)
ルートボール(BC06) ベストマンネット(BT170)


【計画図面】
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【施工時の状況】
①植栽済みベストマンロール
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出水直後の状況.
植栽 済みベストマンロールは植 生の定着が最も困難とされる水際でその効果を発揮します。松尾川においては出水時の水当りを考慮し、上流端の約6m区間で通常の半分の間隔(50cm間 隔)で杭打工が施されています(右写真)。こうした配慮により、施工から10日後の大雨による出水後も被害はほとんど認められませんでした。




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②ルートボール(標準・大型)+ベストマンネットの設置
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ルートボールはヤシ繊維を基盤としているため基盤が崩れにくく、竹串を用いた苗の直接固定が可能です。ベストマンロールの背後約2.0mの巾で植栽及び固 定を施し、表土の流亡を防ぐためベストマンネット(ヤシ繊維製ネット)を敷設しました。水際とその背後への植栽を併せて実施することで目標とする湿生植物 群落の早期形成が実現します。




【施工後の状況】
※約2ヵ月後(2004年5月24日)
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※約4ヵ月後(2004年7月20日)
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導入した植物(ヤマアゼスゲ)は順調な成育が認 められています。しかし時間の経過に伴い、導入植物の隙間から様々な植物も顔を出してきました。残念ながらその多くはアメリカセンダングサやオオブタクサ などの一年生の外来植物です(対岸では既に外来種による群落が形成されています)。ヤマアゼスゲは比較的草丈が低いため、これらの雑草が繁茂しすぎてしま うと群落の維持が非常に困難になります。よって、これらの雑草を初期の段階でしっかりと除草する事が重要な作業となります。将来的に目標とする群落の生育 密度が高くなるにつれて、雑草の侵入の割合が低下する事が期待されます。
現在、特に市街地の至るところにおいて外国産の牧草類を含む外来植物が著しく繁茂しており、その被害が危惧されています。川づくりにおいて、裸地をつくら ず、目標とする群落の構成種をあらかじめ植栽することは、外来植物の繁茂を抑制する上で大きな効果が得られます。


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身近な自然を守り、取り戻したい、そんな思いから生まれる地域の『ワークショップ』。今後の川づくりにおいて重要な役割を担う事になると思います。



[2004年5月24日]
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