2008/03/01(土)愛知県 岩ヶ池

岩ヶ池は『刈谷ハイウェイオアシス』に隣接する農業用のため池です。このため池は造成後裸地の状態が続いたため、写真のように雨水の表面流去と波浪による法面侵食がおこりました。ここでは植生工により法面侵食を抑え、緑化を図る事が提案されました。しかし現地の明らかに波浪のものと思われる侵食が強く、オーバーハングしている箇所も見られました。ここに単純に植物を植えただけでは、波の物理的影響で苗が衰退し活着しません。


181220_006.jpg
181220_007.jpg
181220_008.jpg
181220_009.jpg

続きを読む

2008/02/01(金)兵庫県 たつの市原西池水辺整備事業 ~ため池の水生植物群落とチガヤ群落~

190125_016.jpg


近年、農地の宅地化が進み、埋め立てなどで多くのため池が姿を消している中で、この原西池ではかつて水草が生え、昆虫や水鳥のすみかとして豊かで多様な自然を持ち、人々の生活と密接にかかわってきた昔 ながらの「ため池」の再生と地域住民の憩いの場としての機能を持たせた公園整備(散策路やベンチや芝生広場)とが併せて実施されました。市が掲げた旗は 「自然環境、生態系の保全」「地域の憩い場づくり」です。


続きを読む

2007/06/15(金)愛知県 平戸池

[2007/8/2]
181220_018.jpg

ベストマンアイランドと水際の植裁済みベストマンロール状況

これは私の上司が撮ってきた写真です。天気が悪いので良くわかりませんが、まぁまぁ育っているとの事でした。近くで見たいものです。池が大きいと中央部を見るためには望遠鏡が必要です(トランシットでも持っていこうかな)。周囲の植栽済みベストマンロールは順調です。

続きを読む

1998/03/11(水)岐阜県 勝賀大池 ~ため池における植生護岸の活用~

181219_008.jpg
設置後1.5年の状況.水際に水生植物群落が形成された.
181219_009.jpg
水際にベストマンロール(植生ロール),
その背後にベストマンパレット
(植物種:ヨシ,マコモ,フトイ)を設置.
1998年3月11日.






ため池の護岸には様々な方法が考えられます.植生護岸は単なる修景緑化ではなく,水生植物を繁茂させることにより,波浪による湖岸の浸食を防止します.植生護岸の良い点は,波浪を反射させず,吸収させることです.そのため反射波による対岸の浸食を防止します.また,写真からも明らかなように,植生護岸を形成すれば,多くの生物の生息環境として機能します.さらに,ある程度は水質の浄化も期待できるでしょう.

続きを読む

1997/07/15(火)滋賀県 栗東市調整池 ~調整池コンクリート護岸の水辺緑化~

970715_003.jpg



今日では多くのため池がコンクリート護岸で覆われている.かつて,かつて良好な水質と多様な生物が生息していた農業用のため池でも,管理を容易にするために,土羽であったため池をコンクリート護岸とすると急速に水質の悪化と生物多様性の減少が生じる場合が多い.コンクリート護岸と水質の悪化や生物多様性の 減少の原因は明らかではないが,やはり,ため池の水質は周囲の環境と連携しているのかもしれない.土羽のため池を維持管理するには非常に大きな労力を必要とするために,コンクリート護岸となるのはやむを得ない場合もある.ただ,その場合にはできるだけため池の機能を損なわないような配慮が必要である.

続きを読む