2009/01/12(月)大阪府 晴明丘小学校ビオトープ改修 ~漏水補修(遮水)と湿地整備 生き物豊かな水辺へ~

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「心豊かな丘の子ども」を校訓に掲げる大阪市阿倍野区にある市立晴明丘(せいめいがおか)小学校(学校案内:http://www.ocec.jp/school/index.cfm/6,0,29,222,html) では平成13年に創立100周年記念事業として「自然観察学習園」が建設されました。池・水路、田んぼの整備、そしてたくさんの木々の植栽が地域の方々の 協力を得て行なわれ、完成からこれまで先生が子供達に野草の名前を紹介したり、写生会が開かれたりと子供達の環境教育の舞台として活躍してきました。

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2009/01/11(日)大阪府 大規模マンション内水景施設整備 ~せせらぎと水生植物群落のある庭園づくり~

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[2009/1/11]施工時の様子


弊社では中々お手伝いさせて頂く機会の少ないマンション建設ですが、この度大阪府堺市に誕生した超大型マンションの庭園内においてベストマンシステムが水辺の緑化工法として採用されました。圃場にて十分に養生を施したアゼスゲの植栽済みベストマンロール(BRP303)を池底に打ち込んだアンカープラグとロープを使って固定し、水生植物群落の風景を演出するために一部では同じくアゼスゲのベストマンパレット(BP800)の設置も実施されました。

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2007/09/07(金)大阪府 松尾川上流ワンド整備事業 ~ワンドのビオトープ機能とその再生~

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大阪府和泉地方を流れる松尾川の上流域において 河川公園整備と併せて河川生態系保全・再生のためのワンド整備が実施されました。 「湾処」と書いてワンド・・・昨今ではこのワンドを備える河川というのはほとんど見られなくなってきましたが、ワンドは稚魚や鳥類の生活の場として、また 水辺の生き物にとっての出水時における避難場所として機能する河川生態系にとって非常に重要な舞台となります。ツ黴€ 人工的にワンドを新しく整備するというのは決して容易な事ではありません。せっかく整備しても生き物が集まってこない、出水によりワンドそのものが崩壊し てしまう、土砂堆積によりワンドが完全に埋まってしまう事も数多く報告されています。また植生という側面にも湿地状態がうまく保てなかった結果、ワンド周 囲が外来の陸生種(セイタカアワダチソウ・セイバンモロコシ等)に覆い尽くされてしまったり、逆に裸地(無植生)の状態が継続的に続いてしまったりという 問題が生じる事があります。ワンドでの豊かで安定した我が国本来の水辺生態系構築のためには、施工時段階における水辺の植生整備はやはり必要となるケース が多いのではないでしょうか。

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2007/04/01(日)大阪府 東井高野小学校「水緑園」 ~学校ビオトープ・水辺の植栽会~

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大阪市東淀川区の東井高野小学校のビオトープ「水緑園」をご紹介します。
上の写真は施工後約5ヶ月が経過した状況です。実はもともとこの池はコンクリート製の箱池だったのです。いかがでしょう、まだまだ出来たてホヤホヤですがなかなか良い雰囲気出ていませんか?

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2007/03/21(水)大阪府 点野歴史公園 ~地域住民との水辺せせらぎの再生~

[2007/7/5]
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放置された樋門跡地(施工前)
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多くの近隣住民の方々が施工に参加
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杭打ちには懐かしいタコ足を使用
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施工完了(通水前)
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水際に植えられたルートボール
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陸地部にはチガヤやカワラナデシコ
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はい、チーズ!
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当事業の取組みが日本経済新聞に!
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早くもミズガキ?が集まり出しました
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施工後約3ヶ月経過
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水位変動に耐え何とかアゼスゲも元気に
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化粧始めハンゲショウ(半夏生・半化粧)


弊社大阪オフィスのすぐ近く大阪府寝屋川市点野地区にて地域住民参加型の水辺公園づくり(茨田樋遺跡水辺公園整備工事)が今年の3月に実施されました。ねや川水辺クラブ(寝屋川市の市民グループ)のメンバーを中心に近隣住民も多数参加の下、手づくり感あふれる素晴らしい親水公園が出来上がりました。ここは元々農業用水確保のために淀川から水を引くための樋門の跡地で、閉鎖後は水は枯れ、ほぼ荒地となっていました(写真参照)。しかしながら手づくりのベンチや木製橋、様々な種類の苗木や草花、土に染み込んだ皆さんの汗により、かつての荒地は再び地域住民の憩いの場として見事に蘇りました。街中で見かけるコンクリート製のせせらぎ水路とはひと味もふた味も違う生き物の匂いのする懐かしい水辺を目指して、水際にはノハナショウブ、ハンゲショウ、アゼスゲ、セキショウ(水に触れても基盤が崩れないヤシ繊維基盤苗・ルートボール)、水路法面にはチガヤ(プラグ苗)、カワラナデシコ、ノカンゾウ等の野草の植栽が施されています。
全国にはこの樋門跡地の様な眠ったままの「市民の財産」がまだまだあると思います。今回のような取組みがもっともっと全国各地に普及していく事を是非とも期待したいですね。



[2007年3月21日]