2008/03/01(土)兵庫県 加古川流域沢部地区農業用ため池改修事業 ~ヨシ群落整備による護岸・水際の浸食防止~

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  日本有数のため池密集地として知られる兵庫県。その兵庫県中央部のやや南、加古川流域に位置する加東市沢部(旧加東郡社町)の農業用ため池で平成20年3月から水際のヨシ群落整備による護岸補修の取組みが行なわれています。特徴的なのは、「護岸の補修・補強」が当事業の主目的で、ヨシ群落の整備はあくまでもその「手段」として採用されているという事です。絶えず流水条件にさらされている河川でなく、止水域であるため池においても風による波浪や水位変動等の影響で水際部の土壌浸食は発生します。そこで、池底から満水位(FWL)まではコンクリートブロックで保護するというのがごく一般的なため池の護岸工法ですが、池の管理・補修に携わられている地元の方が、「密に育ったヨシの葉茎は消波の役割を備え、ヨシの強健な根系は高い土壌緊縛能力を有しているので、良好なヨシ群落を整備すれば水際部の護岸浸食は十分に防ぐ事が出来る」と強く訴え、沢部地域活動協議会組織の下で「ヨシ群落整備による護岸補修・補強」の取組みが始まりました。€

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