2007/03/21(水)大阪府 点野歴史公園 ~地域住民との水辺せせらぎの再生~

[2007/7/5]
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放置された樋門跡地(施工前)
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多くの近隣住民の方々が施工に参加
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杭打ちには懐かしいタコ足を使用
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施工完了(通水前)
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水際に植えられたルートボール
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陸地部にはチガヤやカワラナデシコ
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はい、チーズ!
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当事業の取組みが日本経済新聞に!
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早くもミズガキ?が集まり出しました
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施工後約3ヶ月経過
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水位変動に耐え何とかアゼスゲも元気に
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化粧始めハンゲショウ(半夏生・半化粧)


弊社大阪オフィスのすぐ近く大阪府寝屋川市点野地区にて地域住民参加型の水辺公園づくり(茨田樋遺跡水辺公園整備工事)が今年の3月に実施されました。ねや川水辺クラブ(寝屋川市の市民グループ)のメンバーを中心に近隣住民も多数参加の下、手づくり感あふれる素晴らしい親水公園が出来上がりました。ここは元々農業用水確保のために淀川から水を引くための樋門の跡地で、閉鎖後は水は枯れ、ほぼ荒地となっていました(写真参照)。しかしながら手づくりのベンチや木製橋、様々な種類の苗木や草花、土に染み込んだ皆さんの汗により、かつての荒地は再び地域住民の憩いの場として見事に蘇りました。街中で見かけるコンクリート製のせせらぎ水路とはひと味もふた味も違う生き物の匂いのする懐かしい水辺を目指して、水際にはノハナショウブ、ハンゲショウ、アゼスゲ、セキショウ(水に触れても基盤が崩れないヤシ繊維基盤苗・ルートボール)、水路法面にはチガヤ(プラグ苗)、カワラナデシコ、ノカンゾウ等の野草の植栽が施されています。
全国にはこの樋門跡地の様な眠ったままの「市民の財産」がまだまだあると思います。今回のような取組みがもっともっと全国各地に普及していく事を是非とも期待したいですね。



[2007年3月21日]

2007/03/18(日)大阪府 小公園せせらぎ水路 ~まちに潤い空間を~

小公園のせせらぎ水路の水際を縁取った事例です.最近は学校にビオトープをつくることがとても多いですね.街角や小スペースにこうしたビオトープがあると,ちょっといい感じですね。

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ビオトープとはドイツで盛んに行 われており,いわゆるハビタット(Habitat = 生物の生息空間)と同義語とされていますが,日本では,比較的自由にとらえられており,学校ビオ トープや環境保全型ビオトープなど色々なビオトープがありますね.いずれにせよ,人々が身近な自然に関心をもつことがでる場所が増えることは好ましいこと ではないでしょうか?

この小公園も住宅地の中にあり,洗練された景観が形成されています.このせせらぎ水路の水際には植栽済みベストマンロール(植栽済み植生ロール)が使用されています.あらかじめ植物が植栽されているので,設置直後から良好な景観を形成します.このような場所にはもってこいの製品ですね。

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2006/03/31(金)大阪府 石川河川公園 ~高水敷のチガヤ草地とセイバンモロコシ~

[2009/6/1]
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この時期はチガヤの植栽施工を実施した現場を見に行くのが楽しみです(正直若干の不安も抱きながらですが)。
ここ石川河川公園のあすか野草園の「(仮称)チガヤの丘(勝手に名付けてしまいました)」はさてさて・・・。「おっ、きれいに穂が出ている!!」、何とも嬉しい瞬間です。堤防の法肩で怪しく微笑みながらデジカメ片手にてくてく高水敷に下りていくと、「久しぶり」と言わんばかりにチガヤは可愛い穂を不規則に吹く風と仲良く踊ってみせてくれました。
ところがです・・・

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2006/03/01(水)大阪府 南星台傍示川ホタル保全事業

[2006/3/1]
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作業全景
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ホタル保全活動の案内看板
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職人顔負けの動きです
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ベストマンロールへの植栽中
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ヤシ繊維基盤苗 セキショウ
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何やら話し込んでます。
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1年前に実施した試験施工区
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1年前に実施した試験施工区
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お疲れ様でした!ハイ、チーズ!


交野市南星台の傍示川では地元住民の方々がホタルの保全・再生事業に取り組んでいます。現場に辿り着く5分前までは非常に交通量が多い地域なのですが、現場付近は空気も風景もガラっと変わり、異空間に飛び込んだようなそんな気分になる場所です。区長さんを始めとした地元の皆さんの「ホタルが安心して生活出来る場所を守り育てていきたい」という熱くて優しい想いがこの現場には一杯一杯詰まってます。
これまで本流部においては一時的な出水で川岸状態がなかなか安定せず水際の植生定着が困難でした。丈夫なポリプロピレン製ネットにヤシ繊維を高密度で充填したベストマンロールは、河岸を浸食から守り、同時に水際の植生基盤として高い効果を発揮します。そしてここに5pot/mの植栽密度でロールからの脱落・流亡が起き難いルートボール(ヤシ繊維を基盤にした水生植物苗)を植栽しています。現場の環境条件から植物種はセキショウ(サトイモ科・常緑)が選択されました。
試験施工を実施した区間では既にセキショウがしっかりと活着しています。少し気が早いかもしれませんが、次回は緑あふれる水際と飛び交うホタル・・・そんなご報告が出来ればと思っています。南星台の皆さん、引き続きがんばってください!!また応援行きます。



[2006年3月1日]

2004/05/24(月)大阪府 松尾川 ~ふるさとの川整備事業~

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河川を含めた公園整備事業の一環として松尾川の一区間において低水路が整備されました。
水際にはベストマンシステム工法によりスゲ類を中心にした植生を創出しました。またノハナショウブを点在させるなど景観的な配慮を行なっています。
言うまでもなく、多自然型川づくりにおいては施工後の追跡調査や維持管理が重要な意味を持ちます。下記に施工の手順と共に施工後の状況をご紹介します。
(右写真:植生工直前の状況)

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