2015/09/24(木)[シバロール]【挑戦】人工芝の上に張芝を

人工芝の上に張芝を??? 
既設の人工芝の上に、本物の野芝を直に設置し、緑地を創るということに【挑戦】です。 
通常、人工芝上は土壌がなく、水分もあまり含んでいません。
また、人工芝の下はコンクリートの打ちっぱなしで、決して、植物が生えやすい環境ではありません。
一般的なノシバのターフを直接、設置したら、乾燥ですぐに枯れてしまうでしょう。


このような条件の中、【挑戦】です。


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シバロールの様子
新提案のシバロール(ノシバロール,野芝ロール)は、厚みが20 or 30㎝ある棒状のシバでロールの側面あるいは下面にランナーや根系が伸長していることが特徴です。そのため、ロールの基盤厚をうまく利用して、シバを定着させることができます。








シバロールだけでは人工芝上は乾燥するので、仕掛けが必要です。


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シバロールの設置の様子
【仕掛け①】水分保持に役立つ吸出防止材の利用。吸出防止材は土壌流出の防止とともに、人工芝の汚れの軽減にも役立ちます。また、撤収作業を効率的に行うことができます。








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土入れ完了
【仕掛け②】シバロールの背後に客土を充填し、シバロールの側面や下面に伸長している根茎に客土が接するようにします。そうすることにより、水分や栄養分を吸収しやすくなり、シバロールの定着が促進されます。

【仕掛け③】そして、最後は何と言っても、植物の顔色を見た愛情ある水やりです。施工業者の皆様、ありがとうございました。




人工芝の上にシバを生やすという【挑戦】でしたが、シバロールの利点を生かし工夫をすれば、うまく成立することがわかりました。
今年(平成27年)の暑い夏を経て、完成した現場の様子を次回、ご報告したいと思います。


(2015/09/24 山口・三島).