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学校を囲う防災林 ~兵庫県 啓明学院 ~

神戸市須磨区の横尾地区はその昔六甲ポートアイランドの埋め立てに使われた土砂の採取場でした。
土砂を切り取ってできた造成地に啓明学院は建っています。
造成工事でできた学校外周の斜面はこれまで草地になっていました。
学校を囲う森をつくり、学校敷地内の環境を保全しよう。
万一の時は近隣住民の避難場所である学校に防災林を創出しよう。
阪神淡路を経験している学校関係者の熱意は「啓明学院学校の森づくり」事業となりました。

 

[高野義智  (問合先)e-mail:  y-takano@especmic.co.jp


[2014/8/26]

学校西側斜面

兵庫県_啓明学院_140826_012

学校北側斜面

 

2013年の2月に植栽された学校西側斜面は1年半が経過しました。他方、学校北側斜面は3年半が経ちました。瀬戸内地方特有の夏の高温、冬の乾燥にも耐えて、順調に成長しています。
植栽された苗木の無事な成長は久しぶりにお伺いした我々に何物にも代えられない安堵を与えてくれます。

[高野]


[13/2/8]

植樹されたばかりの学校西側斜面

学校北側斜面

 

第一回植樹祭から2年が経過しました。
順調に成長する若木たちに後輩が加わりました。
これまでの学校敷地北側斜面に加えて、西側斜面にも森づくりが行われました。
今回の植樹祭によって北門から正門へ至る区間が森で囲われました。
文字通り森で覆われた学校の完成です。

斜面に苗木を植える生徒のみなさん

身を切るような寒さの中、生徒のみなさんは母校を囲う森の創出に奮闘してくれました。
彼等が再び学校を訪れた際に大きく育った森が迎えてくれることでしょう。

[高野]


 

[2011/02/01]

小さな森から…

植樹祭の喧噪が夢であったかのように、静寂に包まれた朝です。

この神戸市須磨区の丘陵地の住宅街に小さな森が産声を上げました。
さっそくジョウビタキの夫婦や常緑樹の森にみられるシロハラが幼い森に訪れていました。
これから、瀬戸内の夏の乾燥、冬の六甲おろし、ゲリラ雷雨や台風も来襲することでしょう。
いのちを守る防災の森、くらしのなかの環境保全林へ生長していってほしいと思います。

多くの方々のご協力の下に、学校の森づくりが成功いたしました。
あらためて、御礼申し上げます。
[高野]


[2011/01/31]

植樹祭本番!

横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生の指導をいただいて、植樹祭が実施されました。
生徒、保護者、近隣住民、ボランティア、教職員。
大勢のご参加・バックアップの元で、学校の森づくりが行われました。
大変な冷え込みの中での植樹祭でしたが、参加者の熱気で湯気が立つようでした。
植樹祭は森づくりの第一歩です。
今日産声をあげた、幼い森がどのような森に育っていくのか。
楽しみです。
[高野]


[2011/01/29]

準備作業

月曜日の植樹祭本番に向けて、本日はその準備作業です。
植樹を行う主役である、生徒たち自身の手によって作業は行われました。
苗木の仕分け作業、ワラ縄の切断・加工作業、稲ワラの配置作業。
肌寒い北風の中でしたが、作業は順調に進みました。
教職員の皆様をはじめ、保護者父兄の方々、またNPO法人のボランティアの方々のサポートをいただきました。
生まれてはじめて苗木、ワラ縄、稲ワラに触れるという生徒も見られました。
いろいろな意味で、意義深い時間になりました。
[高野]


[2011/01/25]

竹杭打ち作業 完了!

自然の森には落ち葉があります。
森林土壌の流亡を防ぎます。
土壌を乾燥から守り、適度な湿度を保ちます。
雑草の繁茂を防ぎます。
分解されることで豊かな土壌動物の餌となります。
最終的には栄養分豊かな、膨満な土壌になります。
この落ち葉の役割がマルチングとして植栽後に敷き詰められる稲ワラです。
森づくりのミソとも言える部分です。

稲ワラは飛散したりしないように縄で固定します。
このワラ縄を結束するところが竹杭です。
長くなりましたが、本日竹杭打ち作業を行いました。

土曜日の直前準備作業まで、しばし休工です。
[高野]


[2011/01/24]

基盤工事完了!

基盤工事があらかた完了しました!
天候に恵まれ、現地盤の土壌にも恵まれ、工期を大幅に縮めることができました。
ほっこらとした、ふわふわのマウンドが出来上がりました。
来週の本番まで、大雨や大雪などの天災がないよう祈るばかりです。
仮設の昇降階段も設置され、準備万端です。
明日からは植樹祭に向けての準備作業を開始いたします。
[高野]


[2011/01/21]

沢山の方に協力を頂きます

NPO法人「国際ふるさとの森づくり協会」の高野理事長が現場視察にいらっしゃいました。
「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」を推進しておられ、今回の事業のコーディネイトから、技術的バックアップまで、
さまざまな支援をいただいております。
土づくりに関しては「よくできている。」との評価をいただきました。
生徒たちにお手伝いいただく植樹祭の準備作業、また植樹祭当日にもご協力をいただきます。
生徒、保護者、学校、近隣住民、NPO法人。
さまざまな人々に森づくりに関わっていただくことで植樹された森を一人でも多くの方に見守っていただくことができます。
たくさんの方々に見守られ工事は佳境に入ってきました。
[高野]


[2011/01/20]

ふわふわの基盤

中学校の入学試験による休工から明けて、一週間ぶりの工事再開です。
先週調合した表層土を耕転した地盤の上に盛土していきます。ふわふわの基盤が出来上がりつつあります。

「どんな木々を植えるんですか?」
「どのくらいで森になるんですか?」
これまで眺めるだけで通り過ぎていた街の方々が、足を止め、尋ねられます。
森づくりへの関心の高さを感じます。
「楽しみにしていてください。」
[高野]


[2011/01/12]

表層土づくり

夜半のみぞれが明け方の冷え込みに凍りつき、今朝はあちこちでアイスバーンとなっていました。
滑っては歓声を上げる小学生を眺めながらの作業開始です。
森林には「褐色森林土壌」と呼ばれる有機質に富み、膨湿な地盤が欠かせません。
この土壌の代わりになる土を作成し、耕転した地盤の上に盛土します。
本日はその調合作業です。
[高野]


[2011/01/11]

土留柵の設置完了

厳しい冷え込みが続いております。土留柵が順調に組み立てられています。
植えられる木々が大きく育った後は、その根が斜面をがっちりと保持してくれます。
それまでの数年間、斜面の安全を守る土留柵です。武骨な横顔がかえって頼もしく感じられます。
明日からいよいよ表層土づくりです。
[高野]


[2011/01/10]

土留柵の設置

全国的に厳しい冷え込みになりました。ここ神戸も六甲山からの吹き下ろしが冷たく、身を切るようです。
小雪の舞う中で丸太柵工が組み立てられています。
造成法面にて土工事を行う上で、土砂崩壊を起こさないように土留柵を設置します。兵庫県産スギ間伐材を使用してます。

近隣の住民の方々から工事のことを尋ねられました。
「森をつくります」と申し上げると、一様に微笑まれます。
丸太を担ぐ肩に力が入ります。
[高野]


[2011/01/08]

地盤耕転

植栽地の地盤耕転を行っています。
植物の根がしっかりと地盤深くまで張るように耕しています。不透水層などは無く、良好です。
現場へは近所の横尾山からジョウビタキやメジロ、シジュウカラなどの野鳥が遊びに来ます。
彼らに慰められながら、連休初日の作業は順調に進みました。
[高野]


[2011/01/07]

作業開始 土質確認!

空気がキンとして冷たく澄みきった空です。
いよいよ本日より重機が乗り込み、本格的に作業が開始されました。
まずは重機の進入路を造成いたします。さっそく掘り出された現地土を確認いたします。

砂質土です。六甲山から神戸市北部のこのあたりにかけて広がっている土壌だそうです。
水はけが良く、植物の根にはうってつけです。本格着工となり身が引き締まります。
[高野]


[2011/01/06]

わたくし 頑張ります!

学校はまだ冬休みの静寂に包まれておりますが、啓明学院「学校の森づくり」準備工事がスタートします。
神戸市須磨区の丘陵地の住宅街にあります学校の北斜面に、防災環境保全林をつくります。
今月末に生徒たちの手によって植樹が行われます。
明日から本格始動する工事現場の進捗を報告したいと思います。

[高野]

 

 

Google ストリートビューで観る今の姿

概要

第一回啓明学院 学校の森づくり植樹祭

植栽日時 2011年1月31日
植栽面積 305㎡
植栽数量 30種類 1,000本
 事業主体 学校法人啓明学院

 

第二回啓明学院 学校の森づくり植樹祭

植栽日時 2013年2月7日
植栽面積 503㎡
植栽数量 30種類 2,044本
 事業主体 学校法人啓明学院

 

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