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史跡公園での地域性苗を用いた樹林再生の試み ~ 兵庫県 たつの市 新宮宮内遺跡 ~

兵庫県たつの市にある弥生時代集落遺跡「新宮宮内遺跡」で,森づくりの協力をさせていただきました。
「新宮宮内遺跡」は史跡公園として整備が進められており,公園の植栽木についても「弥生の森」を復元しようとの考えで進められています。
兵庫県森林林業技術センターの先生の指導のもと,風除けや周辺住居との目隠しを目的とした常緑樹林タイプ,落葉広葉樹中心の雑木林タイプの2種類が計画されました。

[吉野知明 (問合先)e-mail: t-yoshino@especmic.co.jp

モニタリング

[2016/1/1]

 

史跡公園の森づくりは2箇所実施されました。
ひとつは雑木林のような落葉広葉樹主体の森,もうひとつは,吹き抜ける風を遮り,近隣の住宅との目隠しとなる常緑広葉樹主体の森です。

お正月に故郷に帰省した際,植栽地を確認してきました。
植えた直後は非常に高いマウンドが目立ったのですが,1年が経過し,大分落ち着いてきました。

実はこの公園,植樹前は水溜りが多く,いくつかの植栽木は排水不良で傷んだ状態でした。
そこで,たまり水で枯らしてしまわないようしっかりとしたマウンドを造成しました。
苗木はこの1年で着実に成長し,小さな森が出来上がりつつあります。
森を育てるためには改めて土作りが重要であることを感じさせられたひと時でした。

[吉野]


 

[2015/3/16]

 


 

[2015/2/13]

植樹では,住友ゴム工業様が栽培されている兵庫県産のポット苗を多数ご寄付いただいた他,たつの市内の神社で採種したシラカシ,シリブカガシの苗を使用しました。

この遺跡で様々な活動を行なっている弥生倶楽部様を始め,たつの市教育委員会様、地元の2つの小学校の子供たち,エスペックみどりの学校に参加いただいている関西学院大学の学生さんやエスペック株式会社様,苗木をご寄付いただいた住友ゴム工業株式会社様など約100名が参加し,約800本の苗木を植栽することが出来ました。

史跡公園の緑地づくりに,植樹イベントを活用することはあまり多くないかもしれませんが,地域の子供たちにとっては,その土地の樹木・生き物について実際に触れて考える機会になります。

また,地域の研究機関によるアドバイスを受け,ボランティアや行政,環境社会貢献に意識のある企業が相互に連携する取り組みは,それぞれの強みを活かした取り組みといえます。

今日植えられた苗木が,弥生の森に育っていくことが楽しみです。

[吉野]

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概要

植栽日時 平成27年(2015年)2月13日
植栽面積 265㎡
植栽本数 8種類 約800本
主催    弥生倶楽部 たつの市教育委員会
特別協賛 住友ゴム工業株式会社
協賛    エスペック株式会社

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