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小学校の造成法面の森づくり ~ 愛知県 長久手市市が洞小学校 ~

名古屋近郊の長久手市、新設の小学校の外周に樹林の創出を行ないました。
都市化の進行した地域では“緑に囲まれた学校”というのはひとつの贅沢ではないでしょうか。
大きな課題のひとつは緑地を作るだけのスペースがないということ。
この小学校では外周の造成法面を活用しました。
このような法面の多くは芝地や低木帯として活用されるケースが多いのではないでしょうか。
樹林とすることで“暗く重苦しい緑”に感じるかもしれません。
しかし、まとまった芝刈りや刈り込みの手入れは大幅に軽減できます。
また、西日や冬の季節風を軽減し、静かな学び舎づくりに貢献します。
私達は都市化の進行と共に失われつつある森を受け継ぐ緑地として、学校敷地は大きな役割を果たすと考えています。
公的な緑地として,この森が未来に受け継がれていくことを期待したいと思います。

 

[吉野知明 (問合先)e-mail: t-yoshino@especmic.co.jp

Before&After

2007年3月30日 植樹祭前日

2015年8月27日撮影

 

2007年3月30日 植樹祭前日

2015年8月27日撮

2007年3月30日 植樹祭前日

2015年8月27日撮影

モニタリング

[2015/5/1]

新緑のすがすがしい季節。
落葉樹の新葉の柔らかい緑と常緑樹の濃い緑が新しい校舎を鮮やかに際立たせてくれます。

[吉野]


[2012/1/31]

植栽から5年が経過しました。
樹林の成長は概ね良好に推移しています。
少し気になったのがヤマモモの枯死。
5年もたつと気象害で枯れたわけではなさそうです。
根際にカミキリムシでも入ったのでしょうか。

[吉野]


[2009/6/24]

植栽から2年が経過しました。
樹林の成長は概ね良好・・・でしたが、ヤスデが大発生との連絡を受けました。
ヤケヤスデだと思われます。
ヤスデは時折大発生することが知られています。
自然の営みとはいえ、学校にとってはあまり気持ちのいいものではないですね。
不快に感じる学校周りの駆除はやむを得ませんが、土壌を作る動物ですので過剰な駆除にならないよう留意しないといけません。

[吉野]


[2007/6/28]

除草前

作業後

 

植栽から3ヶ月が経過しました。
植栽基盤をしっかりつくると雑草も成長が良くなるのは困ったものです。
敷きワラが小さな雑草を抑えてくれるのですが、ワラをすり抜けた雑草が大きく成長するのです。
オオブタクサにオオイヌタデ、シロザ、アメリカセンダングサ・・・少し湿り気を好む種類が多いようです。
除草を終えると下から苗木が顔を出しました。一安心です。

[吉野]


[2007/3/31]

いよいよ植樹祭です。
私達の仕事のクライマックスのひとつです。
出来ればこの日のことを覚えておいてほしいです。
全ての準備の苦労はこの日の思い出づくりにあるようなものです。
急斜面での植樹で心配しましたがけが人も無く無事に終えることも出来ました。

[吉野]


[2006/6/12]

ここに新しく小学校が出来るそうです。
この外周法面に森を作る計画です。それにしても大規模な開発地です。
少しでも緑を戻したいな、と思いました。

[吉野]

Google ストリートビューで観る今の姿

概要

万博理念継承事業 学校の森づくり植樹祭

植栽日時 2007年3月31日
植栽面積 2,096㎡
植栽数量 54種類 6,942本
 事業主体 長久手市(旧愛知郡長久手町)

 

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