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兵庫県 ワコーレハート明舞 チガヤによる屋上緑化 ~都市に、マンションの屋上に、在来野草の原っぱを~

 

 

  ランドスケープの中ではまだまだ緑化用植物として扱われる機会の少ないチガヤ・・・というよりも雑草という扱いの方が一般的かもしれません。しかし、あえ てそのチガヤを用いて屋上に在来野草の草原を創出させようという試みが平成23年2月、兵庫県明石市に新しく建築されたシニア向け分譲マンション「ワコー レハート明舞(※当マンションの1~3Fは特別養護老人ホーム「スプリングテラス明舞」)」にて実施されました。

近年、全国的に公共施設や民間企業・工場等において屋上緑化の取組みが進んでいますが、屋上という条件下で植物を永続的・安定的に生育させるには様々 な課題があります。しかしながら、建築構造物が建ち並ぶ都市部においては、「屋上」が緑化対象地として大きな可能性を備えている事は間違いありません。チ ガヤによる屋上緑化はまだ始まったばかりですが、乾燥に対する耐性の高さや維持管理の容易さ、低層草原としての景観性、そしてチガヤ群落の備える「生物多 様性(チガヤは様々な野草と共生する事が可能で、チガヤの葉茎や白い穂は蝶類の食草また小鳥の営巣材料になります)」という側面から、弊社では引き続き 「チガヤによる屋上緑化」に挑戦していきたいと考えています。

当プロジェクトにおいては建物の3Fと4Fの屋上及びテラス部において軽量土壌を基盤にチガヤマットを敷設し、施工直後の乾燥防止のためマット表面にはバークマルチングが施されております。また、修景効果を高めるために1株/2㎡の密度で、不規則にノカンゾウ(ユリ科の在来種)が混植されています。

眺める人にとってどこか懐かしい、そして蝶や小鳥のさえずりが聞こえる、そんな緑地として機能することを期待しています。まだ施工直後のため、チガヤの成長に伴ない当HP上で改めて一味違った屋上の緑の風景をご報告させていただきます。乞うご期待ください!

基盤施工状況. 軽量土壌投入完了状況. チガヤマット敷設完了状況.
平成23年1月13日撮影 平成23年1月15日撮影 平成23年1月31日撮影
チガヤマット裏面と基盤土. テラス部の施工完了状況. テラス部の施工完了状況.

平成23年1月31日撮影

平成23年2月10日撮影 平成23年2月10日撮影


《続報》

 
チガヤマット設置後、約6ヶ月経過時の様子.
平成23年9月13日撮影

 さて、竣工から半年が経過しました。屋上(3F・4Fテラス)及び、外構法面に施工されたチガヤ(チガヤマット)は期待通り否、
期待以上の成長を遂げ、見事なチガヤ草原が広がっていました。
言葉で表現するのが難しいのですが、風が見える「動」の緑空間といった感じでしょうか?引き続きチガヤの紅葉、そして来年
は小鳥の飛来や蝶のダンス風景を紹介できればと思います。

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