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緑の学校で講師をしてきました
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2011年1月20日

ちょっと前の話になってしまいましたが,去る2010年12月4日,靜水舎一級建築士事務所の芝静代さんが主催するNPO法人緑の学校のウィンターコース(水辺環境の作り方)で講師をさせていただきました.
在来種と生物多様性_110120_01
 内容は前編と後編の2部構成でした.
 前編は生態系の保全を行うには,やはり,徹底した観察が重要であることを,明治神宮のスイレンの保全の取り組みを題材に話題提供をさせていただきました.目に映っていても,それが具体的な活動に結びつく情報となるかどうかは,実は経験に裏打ちされた”勘”(根拠のない直感じゃ駄目ですよ)が必要になるのです.ともすると,際限なく還元的になる学術的手法に陥りがちですが,そうした分析は必要条件ではあるものの,十分条件とは言えません.全体を全体として観る訓練(やはり時間がかかりますが)を心がけたいものですね.
 後編は都市河川の自然再生をテーマにしました.コンクリートの直立護岸に囲まれた河川における自然再生っていったい….と思うかもしれませんが,実際にはエンジニアリングの話です.何度も失敗と挑戦を繰り返し,どうにか緑化を可能にしました.これまで河川の緑化には河床勾配,流速,土砂供給の有無などでおおよその方法が分かりました.しかし,都市河川にはこれに加え”水撃”という要素があることを知りました.これが分からなくて8年もの歳月を要してしまいました.しかし,分かってみればその解決方法は比較的単純なものであることが分かりました.
 講義は質問ターイムをふんだんに設けた謎解き形式としました.「今日は寝る暇がありませんでした」との感想をいただきました(笑).(泥臭い実際の)環境保全や環境エンジニアリングについて聞いてみたいというご要望がありましたら出張説明会希望と記し,下記のメールアドレスにご連絡ください(直接私のアドレスに頂いてもかまいません).折り返しご連絡させていただきます。
info@especmic.co.jp
[木村保夫 e-mail: y-kimura@especmic.co.jp](2011/01/07)


カテゴリ:在来種による緑化



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