今日のパリコレ（失敗から得るものは大きいよ）
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2014年11月10日
沈水植物マットの植生ユニット
あくまでも例えばの話だが、コインパーキングの精算をしたところ、なぜか隣の駐車場の車止めが下がることがある。一般的にこうした光景に出くわすと、しばし思考が停止し小さなパニックに陥る。今一度，駐車場と精算機とを見てみるが、やはり自分の車止めは上がったままだ。機械の故障？いや認めたくはないけれど番号を押し間違えたのだろう。もしかしたら、機械にやり直しのスイッチ，例えば [Crtl]+[Z] とか…があるかもしれない。一縷の望みを託してアンドゥボタンを探してみるが、そんなものはない。大切なことは，ここで打ちひしがれたり，取り乱したりしないことである（さっきパニックになってた）。冷静に，今置かれた状況を把握し，次の手立てを考えることが大切である。
ある日，圃場に行ってみると，出荷待機をしていた沈水植物マットが枯れていました。半狂乱になって、ばらばらになった植物体断片をかき集めてみましたが、どうにもならない。ちょっとだけ生き残っていた植物で補植をしていると、徐々に冷静になってきました。明らかに、途中までは良好に生育していた痕跡がありますね。１）枯れたのはごく限られた時間だろう。２）基盤裏面を見れば還元状態であった。そうした事実から枯れた原因は根腐れであることはすぐに分かりました。一方、３）植え付け時に余ってトレーに捨てておいた苗は良好に生育していた。ぴぴーん！なるほどそういうことでございますか。以降、沈水植物マットが根腐れする事はなくなりました。少々遠回りをしましたが，失敗に学び多くを得ることができました。
さて、いよいよ打開策が見つからなかったコインパーキングだが、 [Crtl]+[Z] ボタンを探すとかいう無駄なことに時間を使っていると支払額いが増えることに気がついた。もう一刻の猶予もない。駐車スペース番号3ヨシ！ボタン番号3ヨシ！精算ヨシ！車止めがゆっくりと下がってゆくのを，まるで，扉の向こうに眩しい光が差し込むかのような気持ちで見届け，無事脱出した。今回の件では底知れぬ敗北感を味わった。物理的に失うものしかなかったような気がする。まぁたまにはそういうこともあるよ。…あくまでも例えばの話であるが。
（2014/11/10 木村保夫）
