ホーム ブログ 愛知・川の会「川のエクスカーション」に参加しました

愛知・川の会「川のエクスカーション」に参加しました
Notice: Use of undefined constant Y年n月j日 - assumed 'Y年n月j日' in /usr/home/aa133xbzhi/html/wp-content/themes/weblog/loop-single.php on line 22
2014年12月12日

2014年10月18日(土) 愛知・川の会「矢作川・羽布ダム・籠川エクスカーション」に参加しました。

愛知・川の会(設立2003年3月)は今年度で発足11年目になります。
主な活動内容は、総会・講演会、流域を巡る「川のエクスカーション」、研修会、現地交流会・行政懇談会です。

本年の「川のエクスカーション」は矢作川・羽布ダム・籠川を巡るエクスカーションとして、当日「大曽根駅を起点に以下の場所を見学・勉強して参りました。総勢22名マイクロバスでスタート!

image001

矢作川支川巴川中流部の農業用水ダム:羽布ダムに到着

 

事前資料の配布より、現場にてダムの諸元・機能、各機関の取り組みが説明

事前資料の配布より、現場にてダムの諸元・機能、各機関の取り組みが説明

 

現在建設中の小水力発電施設(平成28年度完成予定)最大出力854kw

現在建設中の小水力発電施設(平成28年度完成予定)最大出力854kw

 

コラム:現在、愛知県内における農業用水を利用した小水力発電の取組状況は?

県、国、水資源機構、市町村、改良区等、その他合わせ25箇所、その内6箇所が稼働を開始した施設が有るそうです。

また、農業施設を活用した小水力等発電マスタープランによると、なんと166箇所も計画されているとの事です。詳しくは愛知県農林水産部計画課計画グループhttp://www.pref.aichi.jp/0000073583.htmlを参照下さい。

 

さぁ、続いて羽布ダム直下、巴川河畔に有る「香恋の館」にてお楽しみの昼食です

しもやまカレーライス(カレー・コロッケのお肉は「いのしし」)

しもやまカレーライス(カレー・コロッケのお肉は「いのしし」)

 

特注:うどん+おむすび+コロッケセット

特注:うどん+おむすび+コロッケセット

 

川が見えるテラスで野趣に溢れた郷土料理?「じびえ」に舌鼓です。

お腹が膨れたところで、矢作川河畔林へ移動しました。
写真の久澄橋と、草地に見える場所が以前は竹藪に覆われていたそうです。

image007

久澄橋下流のせせらぎと河畔林「子どもと川の出合いの場」において、NPO法人 矢作川森林塾 (はざま) 伸夫理事長ら関係者より、エノキの大木の下で説明を受けました。

2005年4月に矢作川漁業協同組合の一委員会として矢作川漁協森林塾は発足しました。
目的は「矢作川流域の健全な生態系の保護と、文化を象徴する川の風景を創造し、豊かな自然環境を後世に残す」ことです。
当時河畔は、竹藪に覆われていて、堤防から川面が見えない状態でした。そこで森林塾は竹を一本ずつ手で切り、実生の林に変えてきたそうです。
そして、2010年4月にNPO法人矢作川森林塾として生まれ変わり、一般市民も参加できるようになりました。10月には国交省豊橋河川事務所と連携した共同作業がスタートしました。
2011年からは矢作川の河道掘削工事が開始されたのに伴い、久澄橋から1kmの区間に「子どもと川の出合いの場となるせせらぎとカブトムシの棲む河畔林」を創出する取組が始まり、現在も続けられています。

心地よい空間「大きな木の周りには必然的に人は集まるのです」。

掘削工事により発生、生育したタコノアシ(撹乱依存種)

掘削工事により発生、生育したタコノアシ(撹乱依存種)

 

更に移動、児ノ口公園へ向かいました。
平成6年度から平成7年度に近自然工法により整備された1.9haの都市公園です。
当時、弊社がお手伝いし豊田市長始め住民約110名が参加し、57種類1800本の植樹を実施しました。

平成8年3月3日植樹祭当日の写真

平成8年3月3日植樹祭当日の写真

WinShot000001

植栽後18年経過した里山林が大きく育っていました。

最後に訪れたのは一級河川籠川の上流多自然改修区間です。
愛知県が多自然川づくりとして施工した籠川で、川の営力により形成された自然蛇行と水際の微地形や、多様な淡水生物が生息する河川環境を体感することができました。

川の営力・経年変化によって出来た自然蛇行

川の営力・経年変化によって出来た自然蛇行

当日のガサガサの収穫です。 (当人はタモ網を持って河道に飛び込み奮戦しておりましたため状況写真無く、失礼!)

当日のガサガサの収穫です。
(当人はタモ網を持って河道に飛び込み奮戦しておりましたため状況写真無く、失礼!)

 

アンケートご意見(抜粋)

・巴川、矢作川等の環境整備に携わっておられる行政、地域、流域の方々の努力の跡を見せて頂きました。水は命です。地域、流域の人々が川に目を向け、環境に気配りして頂ければ、春の小川のような川に近付けるのではと頭に描きながらの一日でした。

・盛り沢山のメニューでパニック状態でしたが、いただいた資料を見直しし、やはり現地に行き実際に係った人の話を聞く大切さを実感しています。

等々。

 

おわりに

愛知・川の会の年間数度の屋外勉強会・研修会・交流会・行政懇談会に参加させて頂いています。

水を生み出す森林・山、川、里、海へと、その中に都市・人間がこれからも生きていけますよう、また自然への畏怖・畏敬の念を忘れることなく「今、あなたは未来の子供達に何が出来ますか?」と思うところです。

改めて身近な地域の自然の大切さ、保護・保全、修復の必要性など痛感する一日となりました。

image010

[鈴木正幸]


カテゴリ:コラム, 在来種による緑化



Copyright ©2013 ESPEC MIC Corp. All rights reserved.