今日のパリコレ キツネアザは雑草ですか？
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2012年5月28日
チガヤ草原に生育できる植物の種を集めている最中ですが，新しい視点で見てみると，雑草は実にいろいろとあることを認識させられます。
チガヤマットにはチガヤしか植栽されていませんので，マットを設置するとまずはチガヤ群落しか形成されません。ですから，何らかほかの植物も欲しいという要望に対しては，マット設置後にセル苗（ルートボールミニ）を植栽する方法を検討しているわけです。当初，チガヤマット混植タイプの製造を検討しましたが，この場合，あまり自由度が高くないことに気が付きました。ですから，その場所や要望に応えられるように，小さな苗を植栽する方法としました。
前回は在来タンポポ（カントウタンポポ，トウカイタンポイポ（ヒロハタンポポ），カンサイタンポポ）について記しました。そろそろアザミの時期と思いノアザミを探してうろうろとしていました(堤防のは全部刈り取られましたからね)。残念ながらノアザミは見つかりませんでしたが，かわりにキツネアザミに出くわしました。道ばたにたくさん生育しています。地味ですがなかなか個人的に好きな植物です。種子採集にはちょっと早かったようですので来週もう一度採集に行ってきます。
雑草は今まで除草の対象でした。それは，これまでの利用形態に対して邪魔なその他の草という意味が込められていたように思います。ですが，いやいや，新しい利用を考えれば実はかなりの資源が眠っているように思えてきます。
[2012/5/28] 木村保夫
カテゴリ：在来種による緑化
