今日のパリコレ 沈水植物ポット苗
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2012年6月3日
私たちのほとんど知られていない謎の製品の一つに「沈水植物ポット苗」というものがあります。なんでこんなへんてこりんな製品ができたかというと，それは沈水植物マットの試作に(ごにょごにょ…….失敗)…..したからなんです(今はちゃんと製品化されています)。はじめから（やや）雲行きが怪しかったので，リスクヘッジとして作ったんですね。
さて，開発するにあたって，いつもの通り課題が出てきます。沈水植物というといわゆる金魚藻とかそういうやつなのですが，ものすごく根を張り巡らせる種類はそんなにはありません。ですからビニールポットとかでつくって，植栽時に容器から取り出そうとすると，なにかこう，ど….，泥団子になっているんですねこれが。それで，どうしたかといいますと，ポット容器ごと埋めてしまえということになるわけです。この場合ビニールポットはNGなので，ポット容器には特殊な生分解性のものを使用しました。
生分解性のポット容器を使用すると，数ヶ月の育成によって根や地下茎がポット容器の外に出ることが分かりました。
さぁ現場に設置しました。….. ですが，全部アメリカザリガニに食べられてしまったようです。これは苗の問題ではないのですが，このあたりが沈水植物の難しいところでしょう。またまた新しい課題が出てきました。でも，おそらく，これをああやって，こうやって，そうやればいけるんじゃないかと思っています。
[2012/6/2] 木村保夫
カテゴリ：在来種による緑化
