<圃場コラム>ハマゴウの花が咲きました
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2014年8月7日
愛知県大口町では暑い日が続きます。
育苗圃場の苗木にとってはそろそろ雨が欲しいところです。
つい先日、育苗圃場にある挿し木のハマゴウが涼しげな花を咲かせました。
ハマゴウとはクマツヅラ科の常緑低木で海岸の砂地に生育します。
枝が砂浜に匍匐して伸び、その匍匐枝から30~50㎝程度の直立する枝を立ち上げます。
海浜最前線の潮風、波浪や強日射に晒され、水分の少ない砂地でも生育できるハマゴウに関心を持ち、7月半ばに挿し木を行いました。
挿し木から2週間で根が播種箱の下から出てきています。
飛砂で埋もれ易い環境に適応するため、匍匐する枝からは、不定根を発生させやすいようです。
渥美半島の海岸でハマゴウをみた際に匍匐枝を持ち上げたら砂浜にしっかり根を張っていました。
人間ですらへばりそうな暑い圃場で短期間に発根し、なおかつ涼しい顔をして花まで咲かせることにも納得できるたくましさを感じました。
植物は常に生き残りをかけて全力です。その根性たるや、頭が下がるばかりです。
ハマゴウの挿し木栽培を通して、過酷な砂浜に生きる海浜植物の生存をかけた戦略を垣間見ることができました。
[野口]
カテゴリ:在来種による緑化