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滋賀県 琵琶湖(木浜内湖)環境整備事業 ~既存コンクリート護岸部におけるヨシ群落の創出~

 

 

  「自然と人との共生」を掲げて全国で初めて生態系の保全を積極的に定めた条例、「ヨシ群落保全条例(※滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例)」を施 行した事で知られる滋賀県。同県守山市に位置する木浜内湖(このはまないこ)は琵琶湖周辺に残る23内湖の内の一つで、1900年代半ばから急速に進んだ 干拓事業により水際のほとんどはコンクリート護岸となっています。このコンクリート護岸部に再び昔の豊かな水辺生態系を取り戻すべく、平成20年から「木 浜内湖環境整備事業」としてヨシを始めとした水際の植生回復プロジェクトが進行しています。

安定した水辺植生帯を成立させるためには、まず植物の生育基盤となる土壌の存在が非常に重要となりますが、それに伴ない土壌を安定させる工法の検討も必要です。当該事業においては袋詰め根固め工と併せてロックロール(STW300及びSTW400)がコンクリート護岸の水際部で実施する覆砂の土留め工として採用されています。また基盤高に差異(約40cm)を設ける事で、ヨシだけでなくアゼスゲ等の湿生植物も生育出来るよう工夫されています。

 

施工前の状況.下流側より 施工前の状況.上流側より ロックロール搬入状況.
平成22年2月8日撮影 平成22年2月8日撮影 平成22年3月18日撮影
ロックロールを水際線に沿って仮置. アースシート(防根シート)の敷設状況. ロックロールの設置状況.

平成22年3月30日撮影

平成22年3月30日撮影 平成22年3月30日撮影
高低差の設けられた生育基盤.
(写真はH22年度工事区間)
ロックロール設置部 ※真上より.
(写真はH22年度工事区間)
施工完了時の状況.
(写真はH21年度工事区間)

平成22年12月1日撮影

平成22年12月1日撮影 平成22年3月30日撮影
  常時水位のある条件下での施工は決して容易ではありませんが、施工業者様の努力により平成23年3月までに延長約800mの区間で工事が竣工しています。 平成22年3月に竣工した区間ではヨシとアゼスゲ等湿生植物の植栽も既に実施され、平成22年11月時点でほぼ目標とする植生帯が成立しつつある状況で す。ロックロールは 現場搬入時には中詰め材(割栗石及び玉石)が既に充填された製品であるため、限られた工期内で速やかに設置作業を進める事が可能で、製作ヤードの確保が難 しい現場や今回のような水中施工となる現場条件下でその製品特性が活かされます。また鉄線ではなくポリプロピレン製のネットを採用しているため例え施工後 に沈下等の地形変状の事象が発生しても、その形状に追随する事が出来るという鉄線ジャカゴにはない柔軟性を備えています。
施工完了7ヶ月経過後の状況.
(写真はH21年度工事区間)
施工完了7ヶ月経過後の状況.
※ロックロールの網目からも茎葉が展開
施工完了7ヶ月経過後の状況.
(写真はH21年度工事区間)

平成22年11月8日撮影

平成22年11月8日撮影 平成22年11月8日撮影

  琵琶湖周辺に点在する内湖は琵琶湖本湖と比べて風波の影響が小さく、水辺を利用する多くの生き物にとっての避難場所として機能する事、琵琶湖周辺のヨシ群 落の約60%が実は琵琶湖面積の0.6%に過ぎない内湖に分布しているという事実、集水域から流入した水を一旦貯留してから本湖に流すという沈殿池・浄化 池としての機能を有している事などから、琵琶湖の環境保全・再生において切っても切れない重要な存在として位置付けられ、今後も様々な自然環境再生に向け た施策が計画されています。

弊社は今回の木浜内湖の環境整備事業を通して「日本のマザーレイク」、「近畿の水がめ」と呼ばれる琵琶湖の環境再生に携わる事が出来た事を貴重な実績の一つとして、引き続き全国の水辺環境創造・再生事業に積極的に取り組んで参ります。

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