岐阜県 長良川 ~伝統工法“聖牛”へのロックロールの使用~
- カテゴリー: べステックロックロール 在来種による緑化 岐阜 水路 河川
- エリア: べステックロックロール 在来種による緑化 岐阜 水路 河川
岐 阜県長良川で、河川の中に棒状の資材が組み合わさったオブジェのようなものを見ることができます。このオブジェ、実は『聖牛(せいぎゅう)』という河川を 守る伝統工法の一つ。木材を組み、重しの役割をする「蛇カゴ(網の中に石を入れたもの)」をその上にのせただけのシンプルな構造をしています。
この聖牛は、減勢効果や導流効果が期待される透過性の水制工であるため、急流河川の水衝部などに配置されています。
今回、長良川の聖牛において、重しの役割をする蛇カゴ部分にべステック・ロックロールが使用されました。
聖牛は構造上、隙間が多いので、時間の経過と共に、様々な動植物の住処になりうるものです。設置後、ベステック・ロックロールには、周囲の玉石と同様に水中に沈んでいるネット自体にも藻類が付着し始めています。
少しずつ堆積される土砂や周囲のコンクリートブロックとともに、水中の生物にとっても有効な空間となって欲しいものです。
[松岡義宏]