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三重県 東員町自然生態ゾーン ~地域種を用いた水辺づくり~

三重県東員町の自然生態ゾーン整備事業にでは公園内に造園的な水路を創出させるのではなく,あくまでも水辺における多様な自然生態系の創出を目指した川づくりが行われました.

護岸方法はコンクリートに頼らず石積と植生によるものとし,植物についてもヨシを始め,隣接する戸上川でごく普通に見られるマコモ,ヒメガマ,サンカクイなどの種類が導入されました.左の写真は造成状況(2002年1月9日).

東員町自然生態ゾーン整備事業では,地域種(そ の地域に生育する植物)を使用するために,同水系河川から種子を採集し,圃場で育成させた製品を設置しました.エスペックミックでは種子採取から播種そし て製品に至るまで,一連のIDによる生産地管理が行なわれています.そのため,特定地域の植物を採用した製品提供が可能です.当該事業においても地域種の 指定を受け,植生調査結果を基にした導入植物種の種子採取を同水系河川にて行ない,一貫した管理体制の下で製品化しました.

種子採集状況.1999年10月8日.

ベストマンパレット育成管理状況.冬季なので地上部は枯れている.2000年12月12日. ベストマンパレットの裏面の状態.2000年12月12日.

水生植物群落を新たに人間の手で早期に創出させるためには,施工段階において何らかの仕掛けを施さなくてはなりません.水生植物育成済みの製品であるベストマンパレットを導入する事で,”点”ではなく”面”で植栽することが可能になり,設置直後から良好な植物群落を形成することができます.群落を初期段階から形成させる事は,植生護岸能力を早期に発揮させ,また外来植物などの侵入定着を抑制する等の効果があります.

ベストマンパレットの設置状況.2002年3月13日. 施工直後の状況.2002年3月25日. 施工からおよそ3ヶ月後の状況.2002年6月21日.
施工直後の状況.2002年3月25日. 施工からおよそ3ヶ月後の状況.2002年6月21日.
施工直後の状況.2002年3月25日. 施工からおよそ3ヶ月後の状況.2002年6月21日.

[木村保夫]

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