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三重県 大堀川支川 ~水位の上下変動を克服せよ~

大堀川支川では多自然川づくりが実施されています。堀込み河道の直線的な河川に、植生帯を設けてエコトーンを創出することが計画されました。植栽済みベストマンロールやベストマンパレットの出番です。私たちは大堀川の本川にてヒメガマ、ツルヨシ、ヨシなどの種子および苗を採取し、これを持ち帰り、生産圃場にて大堀川産ベストマンロールベストマンパレットを生産しました。
余談ですが、植物採取した大堀川本川では様々な植生が自由に生育し、その中にたくさんの魚や貝類が見られ、ここは多様で自然豊かな環境なんだなぁとすがすがしい気持ちで作業を行いました。

生産圃場での生産に先だって、試験施工が行われました。
というのも大堀川は河口に近く、干満の影響で一日の間に水位の上下変動があります。水生植物の活着にとって安定的な水位は必須条件です。干上がったり水没 したりというストレスで、活着できなくては困ります。そこで最も生育しやすい設置高を確かめるために、高さを3種類に変えて植栽済みベストマンロール(ヨシ)を設置して様子を見ました。結果は、どの高さもヨシがちゃんと生育していました。しかし設置高が高いと侵入雑草が多く認められ、設置高が低いと雑草はほぼなくヨシのみが生育してたということが特徴的でした。

€ヒメガマ苗の採取時の状況

€試験施工時の状況

試験設置した植栽済ベストマンロール

今現在(2011年4月8日)、施工しているさなかです。堀込みおよび干満の影響がある河川なので、作業員の方々は施工に苦労しておられるようです。写真のように特製吊り具で、上からおろしながら順次据えてもらっています。
今回は
植栽済みベストマンロールの前面にロックロールを設置しています。ロックロール植栽済みベストマンロールを固定する他、洗掘防止機能、土をトラップしてロールから伸びた植物が活着する事を期待しています。
€特製吊り具でのロールの据付 €ロールの前面にロックロールを設置 施工完了時の状況


試験施工で設置した植栽済みベストマンロールのヨシは、1年後には新しい芽が前面から出ていました。写真では見えないのですが、地下茎がロックロールを通って置石の隙間から出芽したものと思われます。ロックロールがあることにより、線状に設置されたヨシも活着できる幅が増え、一年後には植栽帯が広がりつつあるということがわかります。
今回施工している支川も夏前には緑が映える川になっていると思われます。大堀川支川が本川のように植物があふれ、生物が多く棲める環境になってゆくことを願っています。

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