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大安寺川(daianjigawa)は各務原市鵜沼町に端を発し、木曽川合流点に至る延長2.3Kmの一級河川である。大安寺川では当初、低々水路の護岸として詰杭工が行われてきたが、水域と陸域の連続性が失われてしまう傾向にあったことや、水量に対する低々水路幅が広かったため水深が浅くなってしまったことなど、生態的な問題が生じてしまった。さらに、春から夏にかけて農業用水の取水を行うため、この時期には一時的に水無し川となってしまうこともあった。そこで、多自然型川づくりを行うにあたっては、次のことを中心に製品の種類とその組み合わせ、設置方法、導入植物種等の検討を行った。
ベストマンシステム設置直後の状況(1996年9月24日)
詰杭の天端高が高く水域と陸域とを分断していたため、杭頭を切断して連続性を確保した。
また、春から夏にかけて生物が生息できるだけの水深を確保するためにベストマンロール(植生ロール)を設置することにより低々水路の幅を狭くした。ベストマンロールにはツルヨシ、ヤマアゼスゲ等を植裁した。
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神奈川県いたち川は,日本ではじめてベストマンシステムを設置した河川です.その当時,植生護岸に関する知識も少なく,手探り状態で製品を設置しました.1993年の設置から6年後の状態について確認し,そこに生じた問題点や改善点についてレポートしました.
神 奈川県横浜市を流れるいたち川は,都市河川の川づくりにおいて先進的な取り組みがなされている河川である.多自然型川づくりに思いを巡らせたとき真っ先に 名前のうかぶ河川の一つであり,1993年3月ベストマンシステムが日本で初めて採用された河川でもある.本レポートは設置当時から今日に至るまでに生じ たベストマンシステムに係わる問題点と,再整備後の現在の状況について記したものである.
ベストマンロール設置からの経過
1993年3月.ロール設置直後の状況.
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