2008/03/11(火)大阪府 羽鷹池公園整備事業 ~クズ・セイタカアワダチソウ群落からチガヤ群落に~

[2009/05/25]
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さて出穂の時期です。現場に足を運んでみると・・・・写真の通りの風景が目に飛び込んできました。ばらつきはありますが、チガヤは元気いっぱいです。かわいい白い穂をふわっと風になびかせ、私を迎えてくれました。もちろん去年せっせと除草にいそしんだセイタカアワダチソウやコセンダングサ、ネズミムギ等もまだまだ見られます。ただここまでの状況にもってくる事が出来れば、今後は適期の刈取管理作業のみでチガヤ群落の維持は可能です。まばらに植えたカワラナデシコも可憐で控えめな花を咲かせていました。羽鷹池の護岸にどこか懐かしい風景が戻ってきたような気がします。

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2008/01/28(月)兵庫県 加古川護岸法面緑化事業 ~河川堤防法面におけるチガヤ群落整備に向けて~

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加古川の中流域にあたるここ兵庫県西脇地域は平成16年の台風23号により甚大な被害がもたらされた地域で、同年中に河川激甚災害対策特別緊急事業に指定され、平成17年から継続して河床掘削や堤防強化及び嵩上工事が進行中です。
堤防法面は図らずも工事後瞬く間に帰化植物やツル性植物に覆われてしまうといったケースが珍しくありませんが、ここ加古川の堤防法面でもそのような状況が至るところで見られます。
そんな中、堤体工事が竣工済みの一部区間においてチガヤを主体とした在来草本群落の整備への取組みが始まっています。そこで今回は2008年3月に施工したばかりのチガヤマットにスポットをあてて現場のご紹介させていただきます。

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2007/07/18(水)兵庫県 エスペックビオトープ バンビの里 ~自然が私達に与えてくれるもの~

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近年日本でも定着してきた言語「ビオトープ BIOTOPE」。生態学的には「生物の生息空間」を意味しますが、ここに私達人間はいかに関わっていくのかは今後の自然再生事業の上で重要なテーマの一つではないでしょうか。子供の頃に水辺で見つけた小さな命、森の中で感じた神秘的な静けさ、自然という存在が私達人間に与えてくれるものとは・・・そんな思いから「バンビの里」の計画は生まれました。

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2007/03/10(土)奈良県 馬見丘陵公園内チガヤ草原整備事業 ~古墳・遺跡公園内における在来種緑化~

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馬見丘陵公園(うまみきゅうりょうこうえん)は、奈良県北葛城郡広陵町から北葛城郡河合町にまたがる、馬見丘陵古墳群(4-5世紀築造)と良好な自然環境を活か した広大な都市公園です。奈良県と言えば古墳・遺跡の数、そしてその規模の大きさで全国的に有名な地域で、同県内には国営飛鳥歴史公園(奈良県明日香村)を始め、数々の古墳公園が点在しています。
この馬見丘陵公園において今から遡る事4年前の2007年3月に、約1,000㎡の範囲にチガヤ草地創出を目指して、24,000株のルートボールミニの植栽が実施されました。
植栽地のすぐ脇には施工当時も今も変わらず大規模なセイタカアワダチソウ群落が拡がっていますが、計画的な刈取管理の下、セイタカアワダチソウに被圧されることなくチガヤを優占種とした美しい低層草原がしっかりと成立・維持されています。

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2006/03/31(金)大阪府 石川河川公園 ~高水敷のチガヤ草地とセイバンモロコシ~

[2009/6/1]
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この時期はチガヤの植栽施工を実施した現場を見に行くのが楽しみです(正直若干の不安も抱きながらですが)。
ここ石川河川公園のあすか野草園の「(仮称)チガヤの丘(勝手に名付けてしまいました)」はさてさて・・・。「おっ、きれいに穂が出ている!!」、何とも嬉しい瞬間です。堤防の法肩で怪しく微笑みながらデジカメ片手にてくてく高水敷に下りていくと、「久しぶり」と言わんばかりにチガヤは可愛い穂を不規則に吹く風と仲良く踊ってみせてくれました。
ところがです・・・

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