2015/10/05(月)[シバロール]【挑戦】人工芝の上に張芝を(完)

先日ご紹介しました、「【挑戦】人工芝の上に張芝を」の続きです。


シバロール(ノシバロール)の設置は6月下旬の梅雨時期からスタートしました。
梅雨明け後の人工芝上は40℃以上になり、照り返しも厳しい条件となります
植物にとって過酷な条件の中、シバロールは順調に育ってくれたのでしょうか。


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施工中(7月)
シバロール(ノシバロール)の背後に客土を充填し、
芝や草花などを植栽し会場を作っていきます。










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完成(9月)
猛暑を乗り越えて9月に完成しました。

施工を担当していただいた方の努力があり、心配していた暑さにも耐え、緑量も増えました。背後の芝とも人工芝とも調和して、立体的な緑の空間になったと思います。

シバロール(ノシバロール)の地先は他の素材にはない温かみのあるランドスケープを醸し出します。




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第32回全国都市緑化あいちフェア
シバロールは、第32回全国都市緑化あいちフェアに使用されています。最新の緑化技術や花や緑のすばらしさが実感・体感・体得できるイベントが開催中です。是非、お出かけください。

会場にお越しの際は、シバロール(ノシバロール)にも注目してみて下さい。






(データ)
・ 設置場所:愛知県長久手市(第32回全国都市緑化あいちフェア)
・ 施工時期:H27.6.下旬 – H27.7月下旬
・ 養生期間:H27.6.下旬 – H27.9月中旬
・ イベント期間:H27.9.12-H27.11.8(第32回全国都市緑化あいちフェア)
・ 製品名:シバロール(ノシバロール)
・ テーマ:人工芝上の緑化,土留め,地先の緑化,イベント撤去の簡便化,製品軽量によるイベント設営撤去の効率化

(2015/10/5 山口・三島)

追記:開催期間中の様子です。
【事例】第32回全国都市緑化あいちフェア~園路・通路への利用~
【事例】第32回全国都市緑化あいちフェア~花壇への利用~
【事例】第32回全国都市緑化あいちフェア~イベント会場への利用~

2015/09/24(木)[シバロール]【挑戦】人工芝の上に張芝を

人工芝の上に張芝を??? 
既設の人工芝の上に、本物の野芝を直に設置し、緑地を創るということに【挑戦】です。 
通常、人工芝上は土壌がなく、水分もあまり含んでいません。
また、人工芝の下はコンクリートの打ちっぱなしで、決して、植物が生えやすい環境ではありません。
一般的なノシバのターフを直接、設置したら、乾燥ですぐに枯れてしまうでしょう。


このような条件の中、【挑戦】です。


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シバロールの様子
新提案のシバロール(ノシバロール,野芝ロール)は、厚みが20 or 30㎝ある棒状のシバでロールの側面あるいは下面にランナーや根系が伸長していることが特徴です。そのため、ロールの基盤厚をうまく利用して、シバを定着させることができます。








シバロールだけでは人工芝上は乾燥するので、仕掛けが必要です。


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シバロールの設置の様子
【仕掛け①】水分保持に役立つ吸出防止材の利用。吸出防止材は土壌流出の防止とともに、人工芝の汚れの軽減にも役立ちます。また、撤収作業を効率的に行うことができます。








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土入れ完了
【仕掛け②】シバロールの背後に客土を充填し、シバロールの側面や下面に伸長している根茎に客土が接するようにします。そうすることにより、水分や栄養分を吸収しやすくなり、シバロールの定着が促進されます。

【仕掛け③】そして、最後は何と言っても、植物の顔色を見た愛情ある水やりです。施工業者の皆様、ありがとうございました。




人工芝の上にシバを生やすという【挑戦】でしたが、シバロールの利点を生かし工夫をすれば、うまく成立することがわかりました。
今年(平成27年)の暑い夏を経て、完成した現場の様子を次回、ご報告したいと思います。


(2015/09/24 山口・三島).

2015/07/25(土)[シバロール]【ご提案】乞うご期待。緑の「地先」

先日、生産風景を紹介したシバロール(ノシバロール)。ゴルフ場などの池水際の浸食防止以外にも活躍場所を拡げつつあります。


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白いブロックが地先ブロックです。
 
「地先」という言葉をご存知でしょうか?
国語辞書では「その土地から先へつながっている場所」という意味のようですが、土木の現場では「地先ブロック」をイメージされる方も多いかと思います。つまり、縁石のことです。
写真はある土木現場で植栽場所を作る上で地先ブロックを設置している様子です。この白い細長いブロックが地先ブロックです。




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2011/04/08(金)愛知県 中井筋せせらぎ水路

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施工およそ3ヶ月後の状況

親水空間の創出のため,農業用水の水を使用してせせらぎ水路を創出しました.住宅地に近いこともあり,修景的要素を中心に設計されました.水際の植物は植裁済みベストマンロールが使用され,わずかな期間で良好な景観が形成されました.

短期間に良好な景観を形成させるためには,小さな苗を植裁するよりも植裁済み製品(植裁済みベストマンロール,ベストマンパレット等)の使用が効果的です.

ポット苗の植裁直後は苗と苗の間から様々な雑草が発生します.一般的に荒れ地の雑草は成長が早く,施工直後から短期間で植裁した植物を覆い隠してしまうこともあります.また,このような状態になった後の維持管理は多くの労力を必要とします.


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2003年5月7日
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2003年6月16日


写真から明らかなように,植裁済みのベストマンシステムの製品は雑草の種子が発芽成長する前に,導入した植物が群落を形成するため,雑草の発生を効果的に抑制することができます.

中井筋せせらぎ水路では,水路の 遮水にベントナイト系の遮水シート(パラシール)を使用ています.シートの上に土を入れ,植裁済みロール設置していまが,水域に植物が広がらないように水 底は薄くモルタルで固められています.植物の成長とその抑制のバランスを考えた設計といえるでしょう.

[2011年4月8日]