2024/04/10(水)埼玉県秩父農林 下山荒廃森林再生工事 萱株苗(ススキ苗)

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現場採取の萱株(ススキの株)の代替品として利用しました

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1m縄〆萱長30cmに対応する
 萱株苗(かやかぶなえ)は治山工事の丸太柵工、木柵工、丸太土留工、丸太筋工などの緑化として用いられる現場採取のススキの株、いわゆる萱株(かやかぶ)の代替品として利用することができます。萱株苗(かやかぶなえ)は治山工事の規格である「1m縄〆茎長30cm」に対応しており、1m縄〆で100pot/束となります。萱株苗(かやかぶなえ)は毎年、300束~400束(30,000pot~40,000pot)程度を生産しています。今回の埼玉県秩父地方では、萱株となるススキの株を現場で採取できなくなっていることもあり、萱株苗(かやかぶなえ)として初めて採用頂きました。

萱株(ススキの株)の探索、採取、株分け作業を省くことができます

 萱株苗(かやかぶなえ)を活用することで、従来の萱株(ススキの株)の探索、採取、株分け作業に掛かる人工や作業手間を省くことができ、工事全体の工期短縮を図ることが期待されます。萱株苗(かやかぶなえ)は段ボールに梱包して納品しました。梱包量は1箱に3束(300pot)程度で、重量は4kg/箱程度ですので、施工現場への運搬作業も容易でしたとのご意見を頂けました(私は慣れない山道で大変でした。。。)。お客様から現場採取の萱株は、準備することが大変で手間がかかる、また施工現場への運搬(険しい山道)も重量があるため大変だとお聞きしていたので、それらを解消できたことは良かったです。
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萱株苗(ススキ苗)は段ボールで納品しました
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軽量のため施工現場への運搬作業も容易です

萱株苗(ススキ苗)は1日で1人当たり6束(600pot)植栽できます

 萱株苗(かやかぶなえ)を施工現場まで運搬すれば、あとは丸太柵工、木柵工などの足元や天端に萱株苗(ススキ苗)を植栽するだけです。植栽した時間を計測してみると、約1時間で作業員1人当たり1.5束(150pot)を植栽することができました。今回の現場のような治山工事では、登山や下山の時間が必要ですので、実質の植栽作業時間は4時間です。よって、1.5束(150pot)/時間×4時間=6束(600pot)/人/日となります。従来の萱株(かやかぶ)では、1日で1人当たり300株程度とのことでしたので、2倍の効率になったと言えます。
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萱株苗(ススキ苗)の梱包状況
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萱株苗(ススキ苗)の植栽は容易です


 治山工事や林道工事などで現場採取の萱株(ススキの株)をご利用されている方は、一度弊社までお問合せください。萱株苗(ススキ苗)はネットショップでも販売を始めました。萱株苗(ススキ苗)の販売実績はこちら

【2024/04/10】
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