合成繊維基盤ルートボール

〜いいと思ったんだけどなぁ〜

仕方がない。そういうこともあるさ。

 これほど日の目を見なかった試作品はなかったなぁ。一生懸命頭をひねってひねって。でも、使う場所がなくなってしまっては仕方がないです。

連杭を緑化したい

 合成繊維基盤ルートボールは連杭の間に植物を生やすという課題のためにつくったものでした。当然、既存の土ポット苗ではこの課題はクリアできません。かといってヤシ繊維基盤の大型ルートボールでは一時的に目的を達成しても、ヤシ繊維基盤が分解してしまうと植生も衰退してしまうものです。ですから、分解されない基盤の植物苗が必要になったわけです。それで色々と検討して合成繊維基盤ルートボールができた次第です。
画像の説明 especmic
 次に課題となったのは、そのサイズをどうするかでした。直径が小さすぎると連杭の間を抜けてしまいますし、大きすぎると連杭の間に入らない。CADで図面を引っ張ってもイマイチ現実味がない。さて困りました。

連杭シミュレーター(笑)

画像の説明 especmic
 困ったときは現物あわせをするしかありません。そこで実際と同様に連杭をつくることとしましたが、φ15cmの杭丸太などホームセンターには売っていないし、つくったとしてもやたらと重くなる。ので、φ15cmのボイド管を買ってきてこれを加工しました。そうして完成したのが連杭シミュレーター(笑)です。実際にここに合成繊維基盤ルートボールの試作品をはめ込んでサイズを決定しました。よし!決まり。
 ということでしたが、その案件は消滅してしまいました。連杭シミュレーターまで製作したのに...。まぁ、こういう仕事をしていると、しばしばあることですが合成繊維基盤ルートボールが日の目を見ずに残念です。

もし、似たような課題でお悩みの方は是非オファーをください。

2016/10/6 木村保夫

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