植生護岸をつくる

河川や湖沼の水際が浸食された場合,これまではコンクリートの張りブロックや連節ブロックを設置して根茎混じり土壌を30cm客土するなどの工法が主流です。しかし水際は表土が流出してしまい,なかなか植物が定着しません。水際にうまく植物を定着させるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?



連節ブロックにルートボールを植栽する

 流れや波浪の穏やかなため池や水路などの水域で,連節ブロックに客土を行わない場合,あるいは行ってもすぐに流出してしまうことが予想できる場合には,ルートボールを用いることで比較的容易に水際の緑化を行うことができます。土ポット苗と異なり,ルートボールはヤシ繊維基盤に育成させた水草苗で,ヤシ繊維基盤と植物体が一体となっています。そのため水中でも土が流出せず,ルートボールを針金や竹串で固定することでが可能です。
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ルートボールと連節ブロック especmic

大山川(施工前) especmic 施工前

大山川(施工後) especmic 施工後


パネルフトンカゴを緑化する

 パネルフトンカゴを設置して30~50cmの厚さで客土を行っても,水際はどうしても浸食をうけてしまいます。パネルフトンカゴた露出してしまうと,その後,なかなか植物が定着できず,裸地の状態が続きます。一時的にアメリカセンダングサなどの荒れ地雑草が定着することはありますが景観的に問題が生じたり,出水時に植物が流出してしまう場合がほとんどです。このような場合には水際に植栽済ベストマンロールベストマンパレットを設置することで,水際に植物群落を創出することができます。
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パネルフトンカゴに設置した植栽済ベストマンロール especmic

玉川 especmic 植栽済ベストマンロール設置区間

玉川(施工後) especmic パネルフトンカゴに覆土をしただけの区間


洗掘を受けている既存河岸を補修する

 流水や波浪によって洗掘を受けている河岸や湖岸において,これ以上洗掘を受けないようにしたい場合があります。大規模に工事を行わずに,その部分だけを補修したい場合にはベステック・ロックロールが最適です。ベステック・ロックロールは繊維ネットにあらかじめ割栗石(φ50-150)が充填されたネット蛇カゴで,フレキシブル性が高く,現場の複雑な曲線に自由に追随することができます。鉄線蛇カゴのように鉄線が目立つようなことは無く,護岸としての機能を満たしつつ施工直後から自然な風景を創出することができます。
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道保川 especmic


既存湖岸を浸食から保護したい場合には

 ある程度水位変動があり,面的に植生護岸を設置したい場合があります。このような場合にはベステック・ロックロールを多段積みにしたり,ネット布団カゴであるベステック・リベットメントを用いることができます。ベステック・リベットメントは幅2m×長2m,厚さ25~30cmの布団カゴで,ロックロールの場合と同様に工場で割栗石が充填された状態で現場に搬入されます。フレキシブル性が高く現場の複雑な地形に柔軟に追随するため,より自然な植生護岸を形成することができます。
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岩が池 especmic

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