山間部の湿地創出


昔は棚田として稲作がおこなわれていたのでしょうか?現在も湧水が湧き、谷間には湿地帯もあります。非常にのどかなこの場所は数年後に山を開削される予定になっています。重機がやっと入れるような狭いこの谷には、多くの生き物がいますが、今回の開発により、周辺の湿地帯に生息している両性類や昆虫の生息場所が失われてしまうため、代替の生息場所を創出するお手伝いをさせていただくことになりました。

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ベントナイトシートで遮水を行い、小さな棚田を造成していました。


湿地を創出するためには,水が溜まるようにしなければなりません。そこで,今回はベントナイト系の遮水シートを使いました。一方,水を溜めただけでは生きものは生きていけません。そこには餌となる昆虫などが必要となりますから,早く餌が発生するように刈り草や落ち葉を周囲から集めて敷き詰めました。落葉樹の葉が良いようです。

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生息空間の創出


新しくつくる湿地は生き物の生息場所の代替地となります。ですから工後には速やかに植生が回復する必要があります。今回は周囲の植物を掘り取って移植を行いました。長靴の微妙な凹凸跡も良い生息空間になるのではないでしょうか。小技が効いていますね。


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棚田はこのような感じに仕上がりました。


施工から1ヶ月経過しました。様々な生きものがこの場所を利用するようになりました。秋には植物や落ち葉も落ち着き、さらにのどかな空間になることでしょう。
また、状況報告いたします。

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