2024/03/20(水)林道法面におけるシカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その2)
シカ(鹿)生息地における現状と課題
シカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その1)でご紹介しましたように、神奈川県内のシカ(鹿)生息地では、シカの食害により植生が衰退し裸地化した状況が確認されています。林内に残っている植生としてはアセビやシダ類などが点在しているだけで、裸地化した箇所がシカに踏み荒らされて崩れたり、降雨によって土壌浸食が起こったりしています。さらに、林内は日陰条件であるため、このような場所で生育する植生はかなり限定されてきます。2023/11/23(木)林道法面におけるシカ食害対策の緑化(神奈川県内の事例その1)
シカ(鹿)生息地における現状と課題
神奈川県内のシカ(鹿)生息地では、シカの食害により植生が衰退し裸地化した状況が確認されています。裸地化した箇所がシカに踏み荒らされて崩れたり、さらに降雨によって土壌浸食が起こったりしており、林道に土壌が流出した箇所も見受けられます。実際に土砂崩れの被害を受けた民家の裏山を観察させて頂くと、シカの食害により下層の植生無くなってしまい、土壌浸食が至る所で起こっている状況でした。土砂崩れ等の大規模な災害を事前に防ぐためにも、まずは法面等を早期に緑化し、土壌浸食を防止させる必要があります。2021/08/23(月)栃木県日光市の林道法面における在来種緑化
栃木県日光市の林道法面に在来種で緑化シートを導入して頂きました。
在来種で緑化シートは、日本国内で採取あるいは生産した在来種の種子のみを用いた植生シート(盛土用)です。国内産在来種の種子が配合されています。
シートの設置は容易に行うことができます。
1)法面の雑草や石等を除去し整地する。
2)シートを敷設する。
3)止め杭を既定の間隔および箇所に打ち込む。
本現場では3人/日×2日で200㎡を敷設頂きました。
また緑化後の状況を報告したいと思います。
※切土法面の場合でも工法の提案をさせて頂きます。是非お問い合せ下さい。
【2021年8月23日 東建介】
その後、現場状況を確認してきました。およそ1年後の2022年6月下旬です。林道法面の土質が礫質であったため、少々心配していましたが全く問題ありませんね。緑被率は100%に近い状況でした。
在来種で緑化シートを敷設した範囲は、十分に緑化されて林道の法面保護工としても目的を果たしていました。シートを敷設していない範囲と比較すると分かりやすいですね。国内産在来種種子を用いた緑化実績も増えてきていますので、ご興味のある方は是非弊社までお問合せください。
【2022年6月29日 東建介】
【電話】03-5643-0305
【メール】k-azuma@especmic.co.jp