2017/09/13(水)井の頭自然文化園(カヤネズミ)巣ができてました!

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先日の記事で紹介させて頂きました,井の頭自然文化園のカヤネズミの展示ですが,展示担当者から「巣をつくったよ」と連絡を頂きました。早速見に行ってみると,確かにできていました!あっという間につくるんですね。オギの葉を細かく裂いて巣をつくるんですね。初めて見ました。オギマット大活躍です。

ところで,展示ブースに入れたカヤネズミは確か5匹で,1匹は下に居るのを見つけました。でも巣は1つだけだったので,残りの4匹はどこにいるのでしょうか。1匹が巣の所有者だとすると,残り3匹は居候で一緒に入っているのでしょうか?謎です。

【木村保夫】

2017/09/05(火)井の頭自然文化園(カヤネズミ)

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カヤネズミといえばオギやチガヤに巣をつくる小さなネズミですね。昨日,東京都井の頭自然文化園のカヤネズミ展示ブースに使用するオギマットを納品して来ました。

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生きているオギをブースに設置して,特別に作成した植物育成用のLEDランプを天井に取り付けました。枯れ草を入れていたこれまでと比較すると,とてもいきいきとした展示になったのではないかと思います。

しばらく観察していると,カヤネズミがオギに登りはじめました。しっぽを巻き付けるんですね。はじめて見ました。間近にカヤネズミの生態を観察できて時間の経つのを忘れてしまいました。井の頭自然文化園のカヤネズミ展示。一押しです。

【木村保夫】

2012/07/20(金)東京都 井の頭自然文化園水生物館 ~井の頭池からのアオコの侵入を防止する~

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井の頭自然文化園の水生物館には地下水を水源とした水路があり,常時きれいなが流れています。この水路は井の頭池につながっていますが,井の頭池では夏 になるとアオコが大量に発生します。水路を流れる水の量はそれほど多くはないので,井の頭池で発生したアオコが水路に侵入し,せっかくのきれいな流れもア オコに染まってしまいます。そうした中,水路に堰をつくってアオコの侵入を防止することはできないだろうか?との依頼を受け,実際につくってみました。も ちろん,出来合のものはありませんから,多くの方の協力を得ながら堰をつくってみました。

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2006/02/22(水)東京都 花畑川

[2006/04/21]
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ベストマンパレット設置ヶ所.
 
 
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ベストマンパレット設置ヶ所.
水際に良好な植物群落が形成された.
     
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ベストマンパレット設置ヶ所.
玉石と植生の組み合わせにより良好な
景観が形成された.


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対照ヶ所.
 
 
 
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対照ヶ所.
植生の定着は無く,表土の流出が
著しい.
     
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対照ヶ所.
表土が流出したままであるため,
玉石が目立つやや荒廃した景観が
維持されている


 施工後およそ1ヶ月後に状況確認のため現場を訪れた.導入した植物は在来種で,日本各地に普通に生育する種類の植物であるアゼスゲとカサスゲとした.写真上段はベストマンパレット設置ヶ所で,下段は対象ヶ所である.ベストマンパレット(植栽済み植生パレット BP800)から成長した植物は良好に成長していることが確認された.設置から僅か1ヶ月後ということで,まだ植物が群落を形成していないため,遠目にはその違いはあまりよく分からない.しかし,写真から明らかなように,ベストマンパレットを設置した箇所では,良好な水辺の景観が形成されつつあることが分かる.一方,対照ヶ所においても一部で植物の定着が認められているが,タガラシ等一部の湿生植物を除き,そのほとんどが陸上植物であった.また,外来種であるネズミムギの生育が卓越していた.不思議なことであるが,外来種による植生が荒廃した景観を形成するのに対し,在来種の水生湿生植物による水際の景観はどこか”ほっとする”ものがある.都市河川において外来種を排除することは技術的,物理的に極めて困難であるが,できるかぎり在来種が優占する川づくりを実践していきたい.

[木村保夫]

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