2006/02/22(水)東京都 花畑川
水際に良好な植物群落が形成された.
玉石と植生の組み合わせにより良好な
景観が形成された.
植生の定着は無く,表土の流出が
著しい.
表土が流出したままであるため,
玉石が目立つやや荒廃した景観が
維持されている
施工後およそ1ヶ月後に状況確認のため現場を訪れた.導入した植物は在来種で,日本各地に普通に生育する種類の植物であるアゼスゲとカサスゲとした.写真上段はベストマンパレット設置ヶ所で,下段は対象ヶ所である.ベストマンパレット(植栽済み植生パレット BP800)から成長した植物は良好に成長していることが確認された.設置から僅か1ヶ月後ということで,まだ植物が群落を形成していないため,遠目にはその違いはあまりよく分からない.しかし,写真から明らかなように,ベストマンパレットを設置した箇所では,良好な水辺の景観が形成されつつあることが分かる.一方,対照ヶ所においても一部で植物の定着が認められているが,タガラシ等一部の湿生植物を除き,そのほとんどが陸上植物であった.また,外来種であるネズミムギの生育が卓越していた.不思議なことであるが,外来種による植生が荒廃した景観を形成するのに対し,在来種の水生湿生植物による水際の景観はどこか”ほっとする”ものがある.都市河川において外来種を排除することは技術的,物理的に極めて困難であるが,できるかぎり在来種が優占する川づくりを実践していきたい.
[木村保夫]
2005/04/01(金)神奈川県 いたち川(紅葉橋)~植物群落の機能を活かす~
2005/01/25(火)千葉県 小野川
半年ぶりに現場に行ってみました.現場に行くときはいつも受験の結果発表の様にドキドキするものです.現場に行ってみると,青々とマコモが成長(しすぎるぐらい)していました.きっと,栄養塩が豊富にあるのでしょう.写真撮影をしていると,近くの橋から中学生の男の子と女の子が数名,こちらの方を指さしながら何やら話していました.そう言えば,植栽会をしたのは小学校6年生だったので,もしかしたらこのマコモを植栽した時の彼らかもしれません(私のことを怪しいおじさんであると話していたのかも(笑)). これまで,単調であった河川にちょっとした変化ができたので様々な生き物が定着していまいた.メダカやボラの子供,そしてナマズにウシガエルのオタマジャクシ.結構子供たちが遊びに来るようになったとのことでした.
[木村保夫]